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私が精神的にもっと大人だったら、きっとここにいないのかな。
なんて考えちゃうけど、私は今の暮らしに満足してる。
「なぁ…A、お前は壁の外に何があると思う？」
「うーん…場所って意味じゃないんだよね？」
「あぁ」
「それなら、何も変わらないと思う。壁に囲まれてても囲まれてなくても、巨人がいてもいなくても、変わらないよ」
「自由じゃないのか？」
「私は違うと思う。本当の意味での自由なんて、どこにもないよ」
他の人がいる限り、それに合わせなければならない時が必ずある。
1人だとしても、1人じゃできないことがある。
私たちが求めてるのは、偽物の自由でしかないんだよね。
「Aって、悲観的に思えるほど現実的だよね」
「現実を見なきゃ。私たちはそこに生きてるんだから」
ごまかしたって無駄なんだよ。
だってそれが、現実だから。
「さぁ、こんな話やめてもっと違う話にしない？私の憲兵団での話するから、みんなの話聞かせてよ。調査兵団での話！」
それから私たちは兵団での生活を話した。
私の場合、ナイルにこき使われる話だけなんだけど、みんなの話は面白かった。
リヴァイの掃除の話、ハンジの巨人の話、馬に髪を食べられるネスって人の話などなど。
その中で1番面白かったのは…
エルヴィンのヅラ疑惑。
「あれはね、私も疑ったよ。散々引っ張ってみたもん」
「はぁ？お前そんなことして怒られないのか？」
「エレン、確かに15歳の一般兵がやったら怒られるかもね。私、それなりに仲良いし」
「だからってなぁ…」
「だって、それやったの9歳だよ？子供のいたずらで済んじゃうもん。とにかく、ヅラは取れなかったんだよ」
「じゃあヅラじゃねぇのか」
私、10回くらい試したんだよ。
でも、ヅラは取れなくて、強いて言うなら笑いが取れただけ。
…ついでにエルヴィンのヅラか地毛がわからない髪数本。
「もしかしたら超強力な接着剤を使ってるのかもしれないよ。うん、きっとそうだ」
その時、足音がしたから、私は剣を抜いて、みんなを守るように身構えた。
誰かさんが上がってくると、私はその誰かを屋根に押し倒して鼻先に剣を突きつけた。
私は結構夜目がきく方だけど、ちょうど月が隠れちゃって顔を認識できない。
まぁ、足音聞こえなくなったし、誰かいるとしてもこの人だけだね。
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りんご(プロフ) - veltさん» そう思っていただけて嬉しいです！応援ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年8月3日 17時) (
レス) id: f91cc499c3 (このIDを非表示/違反報告)
velt - こういうの好き！！ファイト！！ (2018年8月2日 22時) (レス) id: c2e922b993 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2018年7月31日 17時
