26話 目覚 ページ26
頭が痛い。体が重い。喉が渇く。痛い、イタイ、いたい、いタイ……。
___助けて。
ゆっくりと目を開ける。第一印象は、紅かった。天井が紅い。血を塗ったように紅くて、黒い。そして妙に生々しい。
ハッと我に返る。勢い良く起き上がると私が今いる位置はベットの上だと気づく。ベットも紅い。私は何故か、白い膝下まで長さがあるワンピースを着ていた。
「あぁ……何これ。……はやく出口を見つけないと」
ベットからおりると足に生温い感触が伝わった。床も壁も紅くて吐き気がした。まるで血みたい。
後ろからﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬと足音らしき音が近づいてくる。音が聞こえた瞬間、空気がピンッと張り詰める。呼吸をするのが今までなぜできたのかというほど上手くできない。
「おはよう……フフッそんなに怯えなくていいのに」
後ろにいてよくわからない、それが恐怖を倍増させた。彼は首から肩へ、腕へ、右手で背中、脇腹にゆっくりと人差し指を滑らせてきた。全て×印がつけられている箇所。
「っ……！」
素早く彼から離れ、カサブランカ・ドールを出す。ドールの纏っている真っ赤なドレスが少しだけ黒ずんでいた。なんだろう……胸騒ぎがする。
「へぇ、僕と戦う気？……残念だけど僕には勝てないよ？」
彼は不敵な笑みを浮かべる。
小さな体のドールは素早く動ける。アイツのスタンドは濁った色をしていてあまり良いスタンドとは言えない。害があるスタンドだろう。
しかし、ドールは戦い向きじゃない。しかも戦いはこれが初めてだ。こっちの方が不利になる。それをどうにかしてこの戦いに勝たないと。
護衛チームの人達には違う世界から来た私に優しくしてくれた。絶対に迷惑はかけたくない。
続く (更新停止中)
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姉がうるさい - あの、すみません。なぜナランチャが主人公を現実逃避させているのでしょうか？そこがどうしても気になってしまって。 (2016年4月30日 22時) (
レス) id: 5b08d7bed7 (このIDを非表示/違反報告)
光斐(プロフ) - チルノさん» コメントありがとうございます！良かったです(*^^*)更新が亀並ですが頑張ります……！！ (2015年10月30日 16時) (レス) id: f4474b13ba (このIDを非表示/違反報告)
チルノ - すごく面白いです！！次楽しみにしています！頑張ってください！！ (2015年9月16日 18時) (レス) id: d777c27f83 (このIDを非表示/違反報告)
光斐(プロフ) - えりーさん» コメントありがとうございます！暗殺チームの小説のほうが多いんですよね…更新楽しみなんて言ってもらえてうれしいです｡・:＋° (2015年8月14日 13時) (レス) id: f4474b13ba (このIDを非表示/違反報告)
えりー - 初めまして！護衛チームの小説探してたら光斐さんの小説に飛びました！護衛チームの小説少ないからとても嬉しいです♪更新楽しみにしてます (2015年8月10日 21時) (レス) id: 0cd753bee8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：光斐 | 作成日時：2015年7月27日 22時
