悩み事。 (ページ6)

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■⑤シゲside ページ6

俺は極力メンバーには迷惑とか心配とか
かけたくなかった。
だから、気合いでFNS出た…つもりだけど、声も
マイク持っていた左手も震えて最悪の
コンディション。

何とか歌い切れた俺は、尋常じゃないぐらいの吐き気に襲われて猛ダッシュでトイレに。

途中から小山に話せば…そう思った時、廊下の壁にもたれかかっていた俺を見つけて小山が来てくれた。

小山「…シゲ！！どうした？」
シゲ「小山…ごめん(泣)」
小山「辛い時は我慢しないでって前にも
　言ったじゃん…。学校…？」
シゲ「…俺…必要…じゃない…(泣)…ゲホッゲホ
　 …」
小山「…シゲ。あれ…シゲ、熱あるね。」
シゲ「ねぇよ…」
小山「シゲが辛いのはみんな知ってるよ。
　悩み事、話してごらん？」

小山に″話してごらん？″って…。
俺の悩みを話したって、学校違うし何も
できねぇだろ！
そう思った俺は小山にキレてしまった。

シゲ「っ小山に話したって分かんねぇよ！！
　俺の今の現状…。」
小山「…ごめん。」

小山達が心配してくれるのはとてもありがたいと思ってる。
でも、今回のこの悩みは話したってまたバカにされる。
その恐怖で俺は隠した。だって、話して軽くなる悩みと話しても辛いままの悩みの2つがあって
、俺の今は、話しても辛いままの悩み。

小山の軽はずみな言葉で俺は″フォローなんかされてねぇじゃん！″って思って、つい小山にキレた。
そして、体も限界で、せっかくのFNSも途中で帰って来てしまった。

あぁ…小山…ごめんよ。
そう思うとベッドに倒れ込み、10分ほどスマホを見ていた。
すると、いつの間にか俺の意識は夢の中へ…。

次、俺が気付いたらやっぱり俺の部屋。
でも、しっかり眠れた気がしない。
それに、FNSの時より体がだるい気がする。
俺はそれに腹が立った。

シゲ「んだよっ！くそっ！」

ベッドにドカン！と座り直し、再度スマホを見る。
するとLINEが3件。
慌てて開くと、小山からだった。
俺はまだ、小山に言われた言葉に若干イライラしていた為、内容を見ずに再度眠ろう…と横になったが、1分も経たないうちに起き上がってしまった。

シゲ「…ってぇな…(汗)ゲホッゲホッ…
　ハァー。」

尋常じゃないぐらいの頭痛と喉の痛み、それに咳も。
それらに襲われて一向に眠れない。
俺は仕方なく体温計を取り出し、脇に挟んだ。
例え熱があってもFNSは出る！そう心に誓い、体温計が鳴るのを待った。