悩み事。 (ページ15)

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■⑩増田side ページ15

手越に言われて当たり前だと思った。
でも、毎回小山に頼っているシゲ。
小山もシゲばっかりに頼る。
頼られていない俺は悔しい。
何で…何でだよ！！
でも、仕方ないと言い聞かせて小山の家に急いだ。

‐1時間後…。‐

ピンポーン！

小山「お、来てくれた。ありがとう！」
増田「ううん、シゲ…どう？」

俺は悔しいけど小山にシゲの事を聞いた。

小山「熱、測らせてくれない。」
増田「出たよ…シゲ特有の(笑)」
小山「今もう1回測ってみようかな。」
手越「シゲー、シゲー！？」
小山「煩いよ。起こしたらどーすんだよ！」
手越「あっ…そうだった。ごめん。」
シゲ「んー…？」

手越、これだからお前には頼らないんだよ…。

小山「あ、シゲ…。どう？」
シゲ「…今…何時？」
小山「昼の13時。起き上がって熱測ろ？」
シゲ「んー…無理っげほっ、ごほっ…」
増田「ねぇ、シゲ。」
シゲ「…ん？」
増田「あ、ごめん。何でもないや。」
シゲ「ん…。」
小山「シゲ支えてるから、体温計持って
　来て。マッスー。」
増田「あ、了解。」

結局、小山にパシられた。
何なの！？小山も小山だろ。
シゲに対する愛情。ムカつくし…。
心のモヤモヤを表に出さないよう、気を配って、言われた通り持って来た。

増田「小山ー、持って来たよ！」
小山「お、さんきゅっ！シゲ、ちょっと
　くすぐったいかとだけど、我慢して。」
シゲ「んんっ…」

小山、シゲに対して何で怒んないの…？
面倒臭いとか思わないの！？
いっつもシゲ、シゲ…って。
そーんなにシゲが好きなんだ…。
俺が体調崩しても手越しか来ない。
やっぱり…俺って邪魔？
そう思うと非常にイライラしてきた。
そして、遂に小山に怒りをぶつけようと思った。
しかし…。

小山「シゲ…ごめんごめん。はい、これで
　待ってようね。」
手越「あ、マッスー！ちょっとさ、
　リビングでシゲに対して何か作って
　あげない？(ボソッ)」
増田「…え？あ、いいよ。」

突然手越に、シゲへのプレゼントを作って少しでも励ましてあげよう！って…。
手越もシゲの事ばっかり。
俺は仕方なくリビングに行った。

小山「シゲ、俺もリビング行って来るから、
　何かあったらすぐこの鈴鳴らしてね。
　俺の携帯に繋がるから。」
シゲ「ん…。わりぃ。」
小山「気にしないでね？」
シゲ「ん…。」