愛カギ

来ない連絡、出来ない連絡　You＆宏光side-02- ページ28

――ＹＯＵ――


数週間続いていたメールがある日からパッタリと来なくなった。。

しかも、１日、２日なら仕事が忙しいのかなぁ〜なんて思えるんだけど
メールが来なくなってもう１週間になろうとする。

こうして好きなアイドルとメル友になっれただけでも奇跡だって・・・

いつか来なくなるんじゃないかって・・・

覚悟していたつもりだったけど、

いざ来なくなると、好きなアイドルとかそんなこと関係なしに


心にポカンと穴が開いたみたいだった。


ホントに話しが合って楽しかったよな…

そういえば私からメール送ったことってなかったな…


A「メール・・・

どーしよう。。。」

今までずっと宏光くんからメールが来るのを待ってた私は
いざ「最近どうしたの？」ってメールを送ろうとしてみて
なんて送っていいのか分からなくなってしまった。


いや、むしろ私なんかがメールしても良いのかななんて。
新規作成画面のまま今日もまたベッドサイドの充電器につないで置いた。


――宏光――
そしてとうとうAちゃんに連絡をしないまま１週間位になっただろうか。
渡航の日が来た。

拒否する暇なくケータイ、財布は没収。
マネージャーとも空港のロビーで別れ、
ここからはただ１人。地球の住人として


「自分に足りない何かを探す旅」が始まった。


インドなんて、誰も俺のことを知らないんだ。
最近、日本で歩いていると声を掛けられることが多いし
同時に過激な追っかけも以前にまして増えた。
ありがたいことだ。でも
それで、満足して少しでもつけあがっていた自分によって招いた茜とのこと。


「自分の知らない広い世界をみにいきたい。」


Aちゃんに恋をしたのかなって自覚症状が出てきつつある今日この頃、
彼女のためにも


「もっともっと男として成長して、最近気づかされた弱い自分を克服したい。


人見知り。いや、人見知りと言い訳して人を信じない。そんな自分を変えたい。」


これが俺の考えに考え抜いたインドへ行く目的と目標と、そして感じたいこと。

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