愛カギ

もしかして。 ページ17

A｢ぷっ(笑)｣


宏光｢え、何、俺なんか変な事言ったっけ･･･｣


A｢(笑)｣


正直、北山くんなんて沢山の女の人にアドレスをサラッと聞いちゃうんだろうな…なんて勝手なイメージを今まで持ってたから


アドレスを緊張して聞いてくれたんだな〜って分かって

ちょっとおかしくて笑ってしまったら、さらにキョトンとした北山くんが面白くて大爆笑。


でも、そんな聞き方されたら


もしかして


北山くんが私の事少しでも気になってくれてるんじゃないか


なんて考えちゃうからその聞き方はやめて欲しかった


A｢彼氏居たら１晩泊めないでしょ。


いいですよ？
アドレス私から送りましょうか
なんならアドレスだけ送ってくれればいいですから。｣


さっきの話しを聞いて
まだ北山くんは茜さんに言われたことが気になっているんじゃないかとか


もしかしたら
もう女なんて信じないって思ってしまってないか


って考えていてアドレスなんて聞き出せなかったから逆に聞いてくれたことが嬉しくて嬉しくて。


つい２日前の自分なら


ｱｲﾄﾞﾙは遠い手の届かない存在としてｷﾗｷﾗしていて欲しいから絶対会いたくない!!


って思っていたのに…


これをきっかけに友達とかになれたらいいなぁってだんだん欲望が膨らんでいた。


でも、正直自分も茜さんと同じ考えが少しでもあるから
付き合いたいとかは全然思っていなかった


A｢ファンの子の心理とか女友達から聞くと参考になりますよね？


私もそうなれたら嬉しい｣


そう言って少しでも北山くんの女に対するトラウマをなくしてあげたかった。

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