バカップル ページ50
*
駅前に出て、洋服やらを見てみたり。
あー、テンション上がらんなぁ。
前までこんな時はレトさんの動画を見れば
気が和んだのに、今はそんな事したら
キヨが頭にチラついちゃう。
今更だけど、私すごい人と付き合ってんだよね。
こんなくだらないヤキモチ妬いてたら
捨てられるな…。
そうだ、無になろう。
仏になる練習をしよう。
そんな余計なことを考えてるから
何を見ても物欲も湧かない。
そうだ、このまま女磨きでもしよう。
今日の夕食はおしゃれサラダだ。
サラダバー専門店でサラダを食べ
読書なんかしちゃったり。
そのままスタバで時間を潰して
気付けば21時に差し掛かるところ。
さ、帰るか…。
駅経由で自宅に歩いていると
聞き慣れた声。
『お姉さん、時間ある?』
「すみません、束縛強い彼氏がいるので。」
私は顔も見ずにスタスタ歩く。
『奇遇だね!俺にもヤキモチ妬きの彼女がいんの!
メンヘラ化したらどうしよう。笑』
「大丈夫ですよ。
その彼女仏の境地開こうとしてるから。」
『訳わかんねー。笑』
ガッと肩を組まれる。
いつもの落ち着く良い匂い。
「…昨日はごめんね。」
やだ、謝ったら泣きそう。
『…うっしーに連絡したそうで。』
やべっ!くそー!チクリやがったな。
『お前、友達にも俺のこと話してないんだってな。』
私は無言で頷く。
『もうちっと有名人だって自覚持てって言われた。笑
Aの方がよっぽど考えてるって。
お前のせいでいつもアイツらから怒られるんだけ ど。』
それは私のせいではない。
『…ごめんな。俺は俺の友達にAの事相談して、何かあったらこうやって助けてもらえるけど、お前はレトさん達とったら俺の話できる奴いなくて辛かったんだな。』
そうだよバカ。でも…
「…いいの。私菩薩になって無になるから。
やきもちもやかないし、キヨが外でファンに
愛想振り撒いてても何も思わない鋼の心
手に入れるから。」
『そういう意味の仏ね。笑
てか、妬いてくれてるの嬉しいけど。』
ぐいっと引き寄せられてキスをされる。
「ばかっ!何も分かってない!」
『いいんだって。俺はお前との事が
バレても落ちぶれない仕事するから。
全部お前の為だから、お前はドンとしてな。』
全部私のため?
『お前に苦労させない男になるから。
待ってて。』
何それプロポーズみたい。
「大好き」
『知ってる。』
これからもずっとこうやって
仲良くしてこうね。
END
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yui(プロフ) - moonさん» ありがとうございます!そう言って頂けるととても嬉しいです! (2021年1月27日 9時) (レス) id: 6185ed1188 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - A Howaさん» バングルか!言葉が出て来ませんでしたwありがとうございます。 (2021年1月27日 9時) (レス) id: 6185ed1188 (このIDを非表示/違反報告)
moon(プロフ) - 終始ニヤニヤが止まらないです笑 (2021年1月26日 18時) (レス) id: d4aa8c24fc (このIDを非表示/違反報告)
A Howa - キヨさんが手首に着けているやつってバングルって言うらしいですね! (2021年1月16日 17時) (レス) id: 92e4f64a0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yui | 作成日時:2020年2月16日 8時