すれ違い ページ28
ーUshizawa Sideー
気付けば深夜1時。
目の前には机にうっぷして寝るA。
『いやぁ…この子おもしれぇな。』
『そうでしょー？
お話上手聞き上手で。
女の子女の子〜してないし。』
『でも…天然小悪魔だな。
きっとこの調子でキヨの前でもレトルトに
絡んだりしてたんだろー。』
『んー…まぁ出会った時からこの調子だったし
キヨくんの前でも変わらなかったよ。』
『俺、キヨがなーんか勘違いして
チキンになって身をひいてるような
気がするんだよなぁ。』
『きっとそうだろうねー。
でもさ、俺からAちゃんとは
なんもないよ？って言うのって違うよね？』
『違うねー。逆効果だろうな。』
確かにAは美人だ。
人との距離感を詰めるのも上手で
犬みたい。
惚れたら毎日心配で大変だろうなーって
容易に想像できる。
『レトルトは本当に何とも思ってないの？』
『え？俺ー？
いや可愛いし、
言い方変だけどこんな懐いてくれて
悪い気なんて全くしないけど、
多分そっちも俺のこと男として見てないし
俺もなんか男運悪い妹を
見守ってる感じなんだよね。』
『なんだそれ。笑』
あぁ…確かに妹感はあるな。
さて、どうしたもんかな。
乙女ゲーみたいで楽しいな。笑
『んで、どうするよ。
この子起きねぇぞ。』
『ね。どーしよっか。笑』
『えー！ノープランかよ！』
『うっしーが飲ませすぎなんだよ！
…とりあえず支払いしようか。』
そう言ってレトルトが店員を呼んだところ、
会計は先にAが済ましたそうだ。
『あ…今日はお礼って言ってたから。』
『やべぇ、俺何も関係ないのに
奢ってもらっちゃった。』
酔いつつもそう言うところはしっかりしてんのか。
これは…惚れるな。
『あとさ…うっしー来る前に
これキヨさんに渡して欲しいって
預かり物したんだ。』
そこには紙袋。
『…自分で渡せば良いのにな。』
『ねー？似たもの同士なのかな。』
そう言って２人でAを見つめる。
『見事なすれ違いだな。
…しょうがねぇ。俺が演技するかな。』
そう言って、レトルトにある提案をした。
それを聞いたレトルトは、
俺上手く出来るかなぁ？と言いつつノリノリだった。
よーし。キヨ。
これでお前には借りを作ったからな。
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yui(プロフ) - moonさん» ありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！ (2021年1月27日 9時) (
レス) id: 6185ed1188 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - A Howaさん» バングルか！言葉が出て来ませんでしたwありがとうございます。 (2021年1月27日 9時) (レス) id: 6185ed1188 (このIDを非表示/違反報告)
moon(プロフ) - 終始ニヤニヤが止まらないです笑 (2021年1月26日 18時) (レス) id: d4aa8c24fc (このIDを非表示/違反報告)
A Howa - キヨさんが手首に着けているやつってバングルって言うらしいですね! (2021年1月16日 17時) (レス) id: 92e4f64a0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yui | 作成日時：2020年2月16日 8時
