弐拾壱.禰豆子の暴走 ページ22
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遊郭に着き、一際爆発音や騒がしい音が鳴り響いている場所へ向かう。
『…やはり一足遅かったかもしれんのぅ。』
あの後蝶屋敷へ着いたのはいいものの、遊郭に上弦がいるかもしれないという情報を聞き付けた、すみきよなほの3人とアオイに私達の変わりに炭治郎達は遊郭へ向かったどうか助けてほしい。と私様の身体に引っ付いてわんわんと泣くものだから、着替えに手間取り、遊郭へ到着するのが予定より遅れてしまった。
『それにしてもここは無惨の血の匂いが濃ゆい…
上弦ノ鬼なのは確実じゃのう。逆に違う方が可笑しな話じゃ。
息をする度鼻に入るほど、無惨の血の匂いが蔓延しておるのぅ…。』
それ程までにも鬼に怪我を負わせているのか?と疑問に思いふと顎に手をやる。
すると、ドォンと一際大きな破壊音が鳴り響いた。
私様はすぐさま一際大きな音の源の方へダンッと地を蹴りその場所へ向かった。
そこへ目に入ったのは変わり果てた姿の禰豆子。
『ッ禰豆子!!!』
数週間ぶりに見る禰豆子には鬼の象徴である角や身体に枝葉の模様に似た痣が体のあちこちに発見おり、口枷も外れていた。
フーッフーッと興奮気味の禰豆子の目の前にいた腕から血を流している遊女に襲いかかった。
『くそッ』
私様が動き出すと同時に、バッと炭治郎が禰豆子を背後から羽交い締めにし、私様は禰豆子に間違っても禰豆子が炭治郎まで傷つけぬよう自身の右腕を噛ませた。
炭「Aさん!!!」
『良いか炭治郎!禰豆子は今興奮状態に陥っておる!
お主が何とかして禰豆子の興奮を鎮めてやれ!
そのまま暴れさせておくと、鬼化が急速に進行し、意思のない完全な鬼になるぞ!!!!
ッ?!炭治郎!踏ん張るのじゃ!!!!』
禰豆子の次の行動を察した私様は、炭治郎へ踏ん張れとそう言い終わると共に、禰豆子は炭治郎と共に天井を突き破り上の階へ移動して行った。
禰豆子に竹筒の代わりに噛ませていた私様の右腕は、禰豆子が上へ飛ぶ際に手から肘まで食いちぎられ、持っていかれてしまった。
瞬時に腕を生やし、炭治郎へ届くくらいの声量で「禰豆子に私様の血肉をあまり与えるでない!!人間に戻るのが難しくなるぞ!!!!!」と警告しておく。
『お主達は早く怪我の処置をし、ここから避難するのじゃ!』
禰豆子が襲いかけた遊女達に避難するように声をかける。
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まゆ(プロフ) - 煉獄さんかっこよすぎて涙が止まりません〜!! (2021年1月30日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
琥夜(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 26d85f93d6 (このIDを非表示/違反報告)
琥夜(プロフ) - 陽菜乃さん» コメントありがとうございます!頑張りますね! (2021年1月3日 23時) (レス) id: 26d85f93d6 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 更新頑張って下さい! (2020年12月31日 22時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜乃(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年12月19日 20時) (レス) id: df882a4b22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥夜 | 作成日時:2020年12月11日 1時