話すのが苦手な妻を夫は溺愛してるようで【ヒプノシスマイク】

リク*妻の誘拐と出会い ページ22

*貴女


本当に突然のこと

歩いていたら口を塞がれて気絶させられた

目を開けると知らない場所

怖い…ここはどこ…？

「起きたか…あんま騒ぐんじゃねぇぞ？お前は商品なんだ、大人しくしとかねぇと、殺すからな」

しょ、うひん…？？

そんな…嫌…怖い、誰か…


「どっちも綺麗な顔をしてんなぁ…」

「手を出すなよ、売りさばくのによ」


どっちも…？

見渡すと端のほうで綺麗な髪をした女の子がうずくまっている

男たちは汚い笑い声をしながらどこかへ行った


ドアは閉められてる……どうしよう……


あ！！ま、まず、女の子！！


でも………私………

……ダメダメ！！前を向くの！！

まず、彼女の名前とか聞かないと

そー、と近づくと彼女は顔をあげて私の顔を見た

か、かわいい……顔立ちも整っててモデルさんみたい

？「あ、あの…貴女も…？」

貴女も誘拐されたの？ということだろう

頷くと女の子から大きく涙が出てくる

？「よ、よかった……！！
あの……名前を伺ってもいいですか？」

名前……言えるかどうか分からない…
けど、そんなこと言ってる暇はない！

A「…ぁ…ぅ……」


言えない…怖い…
変な目で見られるかもしれない…


？「………！！あ！！知ってますよ！貴女のこと！！」

突然思い出したように言う

？「Aさんですよね！！
お兄ちゃんが写真を見せてくれて
それ何って聞いたら”知り合いの白膠木簓から送られた写真“って
奥さんがAっていう人だと聞きました！！」

あ……知ってたんだ……

ていうか彼言ったの！？

？「大丈夫ですよ、知ってるのはほんの2、3人ですから！」

合歓「申し遅れました！私は合歓といいます！」

誘拐されてるのも忘れるぐらいの笑顔は安心する

若いなぁ、なんておばさんみたいなことを考える

合歓「はっ！！そういえば…け、携帯が………ないです！」

はっとした合歓ちゃんを見て自分のポケットを見る
ポケットを探るとあった

どうやら見忘れたみたいだ、

合歓「あ、あったんですか！よかったです！
あ！確かここは横浜だと言ってました！
お兄ちゃんを呼べたらよかったのに…」


電話をかけるとすぐさま彼にかかった


簓[A！！どこおるんや！こんな時間に！]

A[ゆ、ゆぅ…かぁ、い…！]

簓[ゆうかい…？誘拐！？ほんまかいな！！どこおるか分かるか！？]

A[よこ、はぁま！そ、うこ！]

簓[…倉庫…分かった！すぐ行くからな！！]

そこで電話は途切れた

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