話すのが苦手な妻を夫は溺愛してるようで【ヒプノシスマイク】

リク*妻とファン ページ11

*貴女


「そこのあんた、ちょっと来てくれない？」


肩を掴まれ振り向くと5人ぐらいが私を睨みつける


こ、怖い…

首を横に振ると先頭の女性の方が舌打ちして

「いいから来いって言ってるの！」

路地裏に連れていかれ壁に押し付けられる

「あんた、簓さんの何？
あんたの家から簓さんが出てくんの知ってるんだよ！」

この女性の方たちは私達の関係を知らない、彼が公開していないから
だからこう言われるのも仕方がない

「なんか言ってみたらどうなの？」

後ろにいた女性の方が言う

話せない、ただ黙るだけの私にとっては辛い言葉

彼の前ではたくさん話せる、だって話したいから

「簓さんは私達”モノ”なの、
ねぇ、答えなさいよ、なんで簓さんがあんたの近くにいるの？」

A「…………う”ぅ…」

私は睨んだ、彼はモノなんかじゃない

あなた方のモノなんかじゃない

ただ唸るような声しか出ない


「何よ、あんたみたいな奴、怪我して学ばないと駄目なのね！！」

そう言うと手を振り上げる

殴られる……！！

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
*簓


「あ、あ…さ、さらさん？」


女が振り上げた手首を掴む

簓「なぁ〜、
何しとんねん…」

手首を掴んでる方の手を強く握る

何Aに手ぇ出そうとしとんねん


簓「お前が怪我して学んだほうがええんとちゃうか？」


ぐぐっと力を込める
あ、もう一回力込めたら折れるわこれ


「いっ！！！ごめんなさい！ごめんなさい！許してください！！」

女の顔は涙できったない顔になった

簓「はよどっか行け、ほんで二度とこの子に近づくな、
次近づいたらなんにも触られへんように腕折ったるからな」

睨むと女共はそそくさと逃げた

ほんま逃げ足だけは速い奴等やで


簓「…！！だ、大丈夫か！？怪我ないか！？
Aが連れてかれたん見えたから…」


抱き締めると

A「お、お、こったら、だ、ぁめ…」

俺の頭をゆっくりと撫でる


簓「いや、怒って正解やったわ、
あんな女たちはな、あれぐらいせなあかんねん」


A「…さ、さら…わら、って…るほ、うが、すぅ、き！」

必死に伝える、笑ってる方が好きだと

Aはほんまに優しい、
あ、そういえば…

簓「なんでさっき睨んだん？」


A「もの…だっ、て…」


そんなことぐらいで怒ったんか…
ほんま愛されてんねんなぁ、俺

やっぱファンにもきつく言っとかなあかんな

次はこっちから頭を撫でると

照れ臭そうに笑いかけてくる


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