今日、幼馴染みやめます。4【Yuta.T】 (ページ5)

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「酷くねーし。俺は被害者だ」

「被害者って、なんかあったの？」

なんか、あった。

可愛らしい外見と、大人しそう…ってイメージだけで好きになったまなちゃんの現実は全然違った。

いや、いいんだよ。理想と現実にズレが生じるこは重々承知だから。

「いや……別に。つーかAに関係なくね？」

「関係ないけどさ…」

言いかけて、納得いかない！って表情をして詰め寄ってくる。

「いやいや、関係ある。裕太の恋愛相談のってやったのは誰？私でしょうが！」

「ハァ？恋愛相談なんてしてねーし。相談するまでもないわ」

まなちゃんのこと可愛くない？とかは言ってたかもしれないけど、相談なんかしてないし。

恋愛超初心者、いや、恋愛未経験者に恋愛相談なんかするわけねぇじゃん。

フン、って鼻で笑う。

「でも別れたんだよね？何で？？」

なんで今日に限ってそんなこと聞いてくるんだろう。

Aの目を見たら、好奇心の色が見え隠れしてる。抑えようとしてるけど、バレバレ。

「…別に？なんか違ったんだよ」

「なんか……違った？」

「うん、それだ。それが一番しっくりくるわ。理想と現実のギャップがすごかったんだな」