32【12/31 更新】 ページ32
喉乾いたからリビングに行くと、母さんが怖い顔で俺のこと見てる。
Aはママにに似てるけど、俺はよく母さんに似てるって言われる。嫌になるくらい同じ目だ。
「……なに?」
「なにーじゃないわよ。あんた最近、Aちゃんとこ入り浸り過ぎじゃない?夕飯までご馳走になって」
「別にいーじゃん」
「良くないわ。あんた彼女いるんじゃないの?」
「あー…別れた」
「はぁ?もう?まぁ誰と付き合おうが自由だけど、避妊だけはちゃんとしてね。まだおばあちゃんにはなりたくないし」
「…はいはい」
…俺のこと早くに妊娠したくせに、どの口が言ってんだ。
言い返したら面倒なことになるから、胸の中で悪態をつく。俺って大人。
「それとさぁ…」
冷蔵庫の中を探って、残り僅かになってるスポーツドリンクの2ℓペットボトルを煽ってると、母さんがじとーと眺めてきた。
「Aちゃんには手出すんじゃないよ」
ブッホー!と豪快に吹き出した俺を見て、顔を歪めてる母さん。
「汚な…」
「…変なこと言うからだろ」
母さんの言ってることは、多分真っ当なんだと思う。
Aのママがどう思ってるか分からないけど、少なくともAんちに行ったら、母さんからこうしてチクチクと釘刺される。
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作者名:七子 | 作成日時:2017年12月17日 12時