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「いてて。だってAのベッドふわふわだし、居心地いいんだもーん」
ほんと、いつ寝転がってもふわふわ。
そして、布団に顔を埋めたら、いつものように女の子の匂いがする。
シャンプー?ボディーソープ?いや、それに混ざったAの匂い。
モロ女の子の匂いなんだけど、Aのだって思ったら何も感じない。あぁいい匂いーって感じ。
「あー、暇。Aなんか面白い話ねーの?」
ポテチを食べ終わっても、帰れって言ってこないのがAの優しいところ。
口では帰れって言いつつも、Aも俺といる時間が心地いいって思ってくれてるんだと思う。
「ないよ。裕太はなんかあるでしょ」
「ねーから言ってんだろぉ」
「まなちゃんは?」
「は?」
Aの口からその名前が出たことに驚く。
「まなちゃんだよ…あんたの彼女の」
今まで彼女のことを聞かれたこと無かったから、ちょっと動揺。
「ああー……そんな奴いたね」
「うっわ、ひっどー」
まなちゃん。
栗色のふわっとした髪が綺麗だった。まつ毛が長くて、ほっぺがほんのり赤くて…。
って、あれ?思い出せるのってほぼ外見じゃん。
あとは、最悪な最期が脳裏に浮かぶ。
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作者名:七子 | 作成日時:2017年12月17日 12時