今日、幼馴染みやめます。4【Yuta.T】 (ページ1)

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1【12/16 更新】ページ1

部活が終わったいつもの帰り道。

薄暗くなっているのにも関わらず、自然と足が向かっているのは、いつもの場所。
自分んちの、自分の部屋よりも落ち着ける場所。

階段を駆け上り、いつもの扉を元気よく開けながら言った。

「たっだいま～」

「…また来た」

俺のただいまに、眉を顰める幼馴染。
っとに、可愛くねーな。

「お疲れ様～とか、おかえり～とか言えないわけ？？」

「なんでよ、ここ裕太の家じゃないじゃん。自分んち帰りなよ」

「えー、だってちょうど帰り道だし。てか小腹が減ったし。ポテチちょーだい」

仕方ないなぁ…って、リビングにおやつを取りに行ってくれる。
毎回グダグダ言いつつも、何だかんだ俺のワガママを聞いてくれるんだよなぁ。なら最初から、忠実にワガママ聞いてくれりゃいーのに。

「ポテチね、はいはい。それ食べたら帰ってよね」

ぽいっと袋ごと投げられた。
おお、コンソメじゃん！俺の好きなやつ！！

「さっすがA！俺のためにコンソメ用意しててくれたんだ、サンキュー」

「…んなわけないでしょーが。お母さんが買ってきたんだし」

ぷいってしながら、口を尖らせながら言うのが面白い。Aってからかい甲斐があんだよなぁ。