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「まなちゃんは、もっといい人に出会えるよ。俺なんかに勿体ないくらい、可愛くていい子だから」
いつもなら、この台詞で大体の女の子は諦めてくれるんだけど、まなちゃんは違ってた。
ぎらりと目を光らせて、上半身を覆っていたブレザーを俺に投げ付けながら叫んだ。
「私がこんなことしてるのは誰のせいよ!!」
両手で突き飛ばされたら、不意打ちだったせいでよろけて尻もちを付いた。
するとまなちゃんが即座に馬乗りになってきて、ブラを外して胸をさらけ出す。
「ちょ…まなちゃん、やめ…!」
俺の手首を取って、無理矢理胸に押し当てた。
うっわ、ふんわふわだぁー
…じゃなくて!!
「ねぇ、してよ。あの子に出来て、なんで私には出来ないの?!」
「だからしてねぇって!Aとはなんもないの!!」
小さな女の子に馬乗りになられても、男の力で身体を捩るとすぐに抜け出せた。咄嗟に立ち上がる。
男女逆の立場だとしたら、ヤバかった。
まなちゃんには、これ以上言っても無駄な気がする。
でも、これが嘘をつき続けた代償なんだ。まなちゃんに、誠心誠意伝えないといけない。
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作者名:七子 | 作成日時:2017年12月17日 12時