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「ねぇねぇ玉ちゃん、今日部活無いでしょ?みんなでカラオケ行かない?」




帰りのホームルームに、めげずにりのちゃんが声を掛けてきた。

てか、何で部活無いの知ってんだ?




「んー…」




「久々じゃん。行こうよぉ」




りのちゃんが俺の腕を取って擦り寄ってきた。

や、やめてくれ!胸が当たってるって!!




「ごめんね…ちょっと今日は」




「玉ちゃん、なんかノリ悪くない?」





じとー…と、非難するような目付きで俺のことを見つめてくる、りのちゃん。

負けないもん。どうにでもなれ!!





「俺、もう女子と遊ばないから」




「えっ…なんで?」




「なんでって……ごめん、ね?」




不満そうなりのちゃんを横目に、帰りのホームルームを終えたから、一目散に教室から飛び出した。

A、A、A…
頭ん中は、Aで埋め尽くされていて、知らないうちに、こんなに好きになっていたんだって思い知らされる。

そこらの女子にどう思われたっていい。そう思ってる時点で、Aのことを好きだったってこと。
ってことは、もう中学の頃から既に堕ちちゃってたんじゃん。

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作者名:七子 | 作成日時:2017年12月17日 12時

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