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「やったー!煮込みハンバーグ♡ママ、かーさんに電話しといて」
「了解!」
ママがウィンクしてくれて、ママの隣に並んだら、Aと似た目元がキュッと優しく弧を描く。
「ママの煮込みハンバーグ激ウマなんだよなぁ」
「あら、嬉しいこと言ってくれるわねぇ」
「Aにも作り方教えといてよ」
「そうね、仕込んどかなきゃねー?……そうそう」
ママが声を潜めて肩をそっと寄せてきた。
ん?って俺も近づけると、Aのことを気にしながらママが俺に言った。
「Aねぇ、最近あんまり食べないのよ」
「食べないって?」
「今年何回目かの、ダイエット」
「ダイエット?」
「しっ!告げ口したってバレたら怒られちゃう」
「ふぅーん。ダイエットねぇ…」
「ハンバーグだって、最初食べないなんて言うもんだから、それはダメ!って言ったら、じゃあ小さくしてくれって…。裕太から何か言ってやって」
「……ほーい」
先に定位置に腰を下ろして、宙を見つめながら物思いにふけてるA。
そそくさと向かい合わせに座った。俺には使命が科せられた…!
それとなく、その話題にもってくことにした。
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作者名:七子 | 作成日時:2017年12月17日 12時