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「A」




耳元で名前を囁かれて、一瞬で全身が震える。これって、こんなにふにゃっとなるもんなんだ。




「A、こっち向いて」




おずおずと顔を横に向けたら、私の肩にあごを乗せて首を傾げながら言った。




「Aの気持ち、ちゃんと聞かせて」




「……怖い」




「怖くない。俺はどこにも行かない。今までもずっとAの傍にいたじゃん」




「次の子に、A?誰それ??とか普通に言ってそうだもん…」




「言わねぇし。つか、次の子なんて要らない」




ほっぺにチュッとされて、不意打ちにビックリして身を竦める。




「ごめん、ヤダ?」




「……それ、今更じゃない?聞くの遅すぎ…」




「あはは、だな。でもAが嫌だって言うならもうしない」




「天邪鬼とか、言うんでしょどうせ」




「言わないって。…ヤダ?こうされるの」




顎で肩をグリグリってしながら、ぎゅーって力を強くしてきた。

…嫌なわけないじゃん。むしろ嬉しい。裕太の匂いに萌える。
とは言えないから、小さく首を横に振って、嫌じゃないよって伝えた。




「これはオッケーね、良かった」




そう小さく息を吐いたら、裕太は何故か黙りこくってしまった。

…気まずいんですけど!




「裕太?」




「んー?」




「…聞いてもいい?」




「んー」




「さっき、ずっと好きだった…って言ったじゃん」




「うん」




「ずっとっていつ?」




「んー…たぶん、小さい頃から?気付いたのはごく最近なんだけど」




「最近?」




「うん、A泣かしちゃった日。あれから何かが変わった気がする」

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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 玉森裕太 , 幼馴染み   
作品ジャンル:タレント
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七子[ななこ](プロフ) - よしさん» よしさん!遅くなりました汗。すっごく中途半端なんですが、一旦終わりにしてみました〜(^ω^)千ちゃんの出番も考えてますよ!お楽しみにしていて下さい☆彡 (2017年12月24日 12時) (レス) id: 77f7625ffe (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - 七子さん、二人のハッピーエンドがメチャメチャ嬉しい(*^^*)です。すごく幸せな気分。裕太目線での4章が安心して読めます。今までの気持ちの答え合わせしてるみたいでキュン。続きで甘々裕太も楽しみにしてます。千ちゃんの出番もあるかな? (2017年12月22日 23時) (レス) id: 78b351736a (このIDを非表示/違反報告)
七子[ななこ](プロフ) - よしさん» よしさん!ハッピーエンド、にしたいんですが千ちゃんが出てこれなくて……!どうしよう!と思いつつ、千ちゃん担当にはまたの機会に待ってもらおうかなぁとか考えたり笑。クリスマスにはいい感じになってるといいですねぇ(p_q)がんばります!ありがとうございました*゚ (2017年12月4日 10時) (レス) id: 77f7625ffe (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - 玉ちゃん☆幼馴染みのお話が大好きです。もう、切なくて、もどかしくて…。早く二人のハッピーエンドがみたいなぁ。今年のクリスマスには幸せな気持ちになれるかな?これからも楽しみにしてます (2017年12月4日 0時) (レス) id: 78b351736a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:七子 | 作成日時:2017年12月3日 10時

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