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「いったぁ……!」
ぶつかる、というより激突って言った方がいいかもしれないくらいの衝撃。鼻が取れてるかもしれない。
「ごめ…ん」
負傷した鼻を押さえながら見上げたら、まさかの裕太が眉間に皺を寄せながら私を見てる。
「…チッ……」
からの、舌打ち。からの、シカトして教室とは逆方向へと歩いていく。
「ちょっと!授業は?」
「…………」
軽やかに階段を駆け降りていく裕太の腕を、しっかりと掴んで制止した。
意図も簡単にそれを振り払われて、何事も無かったかのように階段を降りていく。
「ねぇってば!サボっちゃダメだって!!」
最後に後ろ姿に投げかけたら、振り向きざまに冷たい視線が私を捉えた。でも、それは一瞬だけ。そのまま階段を駆け降りて行って、裕太は風のように去ってしまった。
足が無意識に動き出して、自然と裕太の後を追っている自分に気が付いた。
っていうか、授業は?裕太にサボるなって言ったくせにサボっちゃってるし!
自分自身に突っ込みながら、走って階段を降りるとすぐに玄関。
きっと裕太は外に行ったはずだって推測して、私もローファーを乱暴に履いて外に出た。
案の定、自転車置き場にいる裕太を発見!
こっそり後ろから近づくと、今にも走り出そうとしてる自転車の荷台に飛び乗った。
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七子[ななこ](プロフ) - よしさん» よしさん!遅くなりました汗。すっごく中途半端なんですが、一旦終わりにしてみました〜(^ω^)千ちゃんの出番も考えてますよ!お楽しみにしていて下さい☆彡 (2017年12月24日 12時) (レス) id: 77f7625ffe (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - 七子さん、二人のハッピーエンドがメチャメチャ嬉しい(*^^*)です。すごく幸せな気分。裕太目線での4章が安心して読めます。今までの気持ちの答え合わせしてるみたいでキュン。続きで甘々裕太も楽しみにしてます。千ちゃんの出番もあるかな? (2017年12月22日 23時) (レス) id: 78b351736a (このIDを非表示/違反報告)
七子[ななこ](プロフ) - よしさん» よしさん!ハッピーエンド、にしたいんですが千ちゃんが出てこれなくて……!どうしよう!と思いつつ、千ちゃん担当にはまたの機会に待ってもらおうかなぁとか考えたり笑。クリスマスにはいい感じになってるといいですねぇ(p_q)がんばります!ありがとうございました*゚ (2017年12月4日 10時) (レス) id: 77f7625ffe (このIDを非表示/違反報告)
よし(プロフ) - 玉ちゃん☆幼馴染みのお話が大好きです。もう、切なくて、もどかしくて…。早く二人のハッピーエンドがみたいなぁ。今年のクリスマスには幸せな気持ちになれるかな?これからも楽しみにしてます (2017年12月4日 0時) (レス) id: 78b351736a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七子 | 作成日時:2017年12月3日 10時