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「あ、おい!A!!」
バカ、名前で呼ぶな。折角の苦労が水の泡でしょうが。
聞こえてるけど、聞こえてないふり。シカトしてさやの腕を掴んで外に出て真っ直ぐ校門を抜けた。逃げ切った、ホッと息を吐く。
「ごめんね、さや。合わせてもらって」
「あはは、いやいや、大丈夫」
「なんかさぁ、アイツ意味わかんないこと言い出して」
「う、うん……」
「自分に正直に生きるー!とかって言って、急にあんな風に接触されたら迷惑もいいとこなんだけど」
「あ、A……」
「災難が降り掛かるのはこっちなんだっつーの!」
興奮のせいか息継ぎも無く言い終えると、さやの視線が私の背後にいってることに気が付いた。
恐る恐る振り返る。
…おおおお。怒ってる?玉森王子、いつものスマイル忘れてますけど?
「さやちゃん?ちょっとA借りるよ。用事って嘘なんだよね?全部聞いてたから」
あの可愛い笑顔なのに、口調はちょっと怒ってて、さやを見ながら私の腕を強く取った。
「行くぞ」
有無をも言わせぬような低い声が、怒りに満ちているのが分かる。さやへの声色と違いすぎて、鼓動が速まっていく。
いや、でも怒るのはこっちだよ?勝手に決めたからとか言って、自己中心的もいいとこじゃん。
迷惑なのも、災難が降り掛かるのも本当のことだもん。
「怒ってる?」
「……」
「離してよ、痛いよ」
そう言ったら、少しだけ力が弱まっただけ。離してくんないのかい。
そんなことよりも、周りの視線が痛い。痛過ぎて、ぎゅっと目をつぶって俯いた。
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七子[ななこ](プロフ) - ちゃんたまさんっ、コメントありがとうございます!キュンキュンしてくれてますかー?!玉ちゃんは何考えてるか分からない感じにしてるので、やきもきしてください♪*゚これかも頑張ります! (2017年9月20日 13時) (レス) id: 77f7625ffe (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんたま(プロフ) - 更新いつも楽しみにしています!久しぶりに甘酸っぱいような…ほろ苦い様なお話にキュンキュンしています。主人公ちゃん頑張れ〜〜って応援しています!裕太くんの気持ち気になりますね… (2017年9月20日 10時) (レス) id: 97dc92da5c (このIDを非表示/違反報告)
七子[ななこ](プロフ) - 桜さん» 桜さんっ、コメントありがとうございます!結構無理して学生生活のことを思い出してますが…笑。おかしい所あったら教えて下さい(^ω^)これからも宜しくお願いします○┓ (2017年9月18日 11時) (レス) id: 77f7625ffe (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - コメント失礼します♪♪七子さんのお話大好きです(*^^*)応援しています(*^^*) (2017年9月18日 11時) (レス) id: 54b9345723 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七子 | 作成日時:2017年9月14日 22時