今日、幼馴染みやめます 。【Yuta.T】

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「さや、私こういう本当に慣れてないから…」




「ん、分かってるって！任せて！あ、早めに集合してメイクしてあげようか？」




「えー、それ張り切ってるっぽくない？」




「いいじゃんいいじゃん。じゃあ明日12時集合ね！」




何故かさやがウキウキしてるのは気のせいかな。私なんか、怖気付いてるってゆーのに。

三年かぁ…どんな人だろう。いい人だと良いな。オマケにかっこ良かったら嬉しいな。なーんて。





放課後になって、さやと一緒に玄関へと向かっていると、裕太と鉢合わせした。




「おっ、A！丁度良かった。部活無くなってさぁ、帰りラーメン行かね？来々軒！」




来々軒とは……ウチと裕太んちの真ん中の位置にある、私たちの行きつけのラーメン屋さん。ねぎみそラーメンが絶品で、私の大好物のひとつ。
そういえば、最近行ってなかった。ねぎみそを欲してるわ、私の身体。

でも…ダイエットしてるしな。でもでも、頑張ってるから今日くらい良いかなぁ。

悶々と考え込んでると、ハッと周りをぐるりと見渡した。先輩とか後輩とか女の子たちがこっちを見ながらひそひそ。




「…ちょっと用事あるから」




「用事？」




裕太が、なんかあんの？って言いながら、さやを見た。さやが、えっ私？って感じであたふたしてる。




「ほ、ほら！あれ！明日のアレっ」




「明日の…アレ？あぁ、アレね！服でも見て帰る？」




「うんうんっ！じゃ、そういうことで！さようなら、玉森君！」




怪しまれないように、玉森君とか呼んでみる。おえっ、今更気持ち悪いわ。

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