今日、幼馴染みやめます 。【Yuta.T】

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私の好きな人は、天地がひっくり返ったとしても私のことを好きになることは無い。これは、17年間生きてきての結果だ。

あいつにとって私は、家族だから。
そう、血の繋がらない家族。

こんなにずっと一緒に居るから、私がおねーちゃんとか妹になっちゃってるのは当たり前のこと。

マンガとかドラマとかで幼なじみが恋に落ちるーとかってのは、フィクションがなせる業だと思う。

幼なじみは、ちっこい頃からの恥ずかしい姿とか失態とか、とにかく全てをさらけ出してる。

恋ってのは、そーゆー色々な部分を隠して、綺麗な部分だけに惹かれていくものだ。

……いいなぁ、と思って目で追う。
視線に勘づいた相手が徐々に意識していく。

そーゆーのが幼なじみには皆無だから、恋に発展しないんじゃないのかな。
って思うけど、だったら何で私はあいつのことが好きなんだろう。

昔はちっちゃくて、ひょろひょろで、泣き虫で、いっつも手を引っ張って歩いてた。
微笑ましい感じのじゃなくて、犬を繋いだリードみたいにして。

小一でお漏らしをして、大泣きするから嫌だったけど、仕方なく私のお気に入りだったハート柄のパンツを貸してあげた事もあった。

しかも、寝るときは黄色のくまさんが付いたタオルケットがなきゃ寝れない。私が知ってる限り、小学６年生くらいまでくまさんタオルケットとねんねしてた。

今もクローゼットの奥に隠し持ってることも、知ってんだぞ。

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