Riku & ○○go.Y ページ43
Riku side
もはや日課となりつつある長風呂を済ませ、ベッドでうとうとと微睡んでいた時。突然ガチャと玄関が開く音がして、閉じかけていた目を無理矢理開ける羽目になった。
｢ぇ...？だれだ...？｣
普通に鍵開けてるから合鍵持ってる人...、もしかしてやましょーかな。でも、今日は地方でライブで、明日帰ってくるんじゃなかったっけ。てか、開いてから何の音もしないのはなんで？まさか泥棒とか？
｢もー、マジで何...って、ほんとにやましょーじゃん。｣
｢...起きてたんすか。｣
｢まぁ、ね。なに、どうしたのこんな遅くに。帰ってくるの明日じゃなかった？｣
若干イラッとしながらも玄関を覗くと、なんだか迷子みたいな顔したやましょーがぽつんと立ってて。近づいてそっと頭に手を伸ばせば、珍しく手に擦り寄ってきた。え、どうしたんだろ。
｢迷惑でした？｣
｢そんな事あるわけないでしょ。どしたの、なんかあった？｣
｢んーん、なんでもない...、｣
なんでもないなら、何でそんなホッとした顔して撫でられてんの。そう言いそうになったけど、たぶん今はその時じゃない。もしここで聞いてしまったら、本音を言ってくれない気がする。
｢そっか。泊まってくよね？｣
｢...でも、もう遅いし、｣
｢何言ってんの、こんな遅くに一人で帰すわけないじゃん。｣
いつもならわざと遅くまで居座って泊まってくくせに、今日は何故か後向きな答えが返ってくる。夜中に突然来た事といい、遠慮がちな事といい、ほんとに何かあったのかな。
｢ご飯は食べた？｣
｢ん、弁当食べた。｣
｢良かった。お風呂はまだだよね？さっき俺入ったからまだ温かいはずだけど、冷たかったら沸かし直していいからね。｣
こくりと頷いて、どこかぼんやりしたままの彼が風呂に入ったのを見届けると、上がった時に一息つけるようにココアを作った。熱すぎず冷たすぎず、ちょうどいい温度になるように。
｢りくさん、｣
｢あ、上がった？って髪乾かしてないじゃん。ドライヤー持っといで、やったげる。｣
｢もっとるよ。｣
｢さては、最初からそのつもりだったな？はい、ここ座って。｣
ふへと気の抜けたような、脱力した表情で笑う彼にとりあえずホッとしながら、さらさらの髪に丁寧に温風をあてて乾かす。大事そうにカップを両手で持ちながら、身を預けてくる彼はなんだか楽しそう。
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にのみい(プロフ) - いつもお話楽しみにしていますーー！スリボで陸さん受けが読みたいですー！！ちなみになんですけどTwitterは浮上しないのでしょうか？🥺不快に感じてしまったらすみません💦 (2022年2月13日 20時) (
レス) id: 337b13da5d (このIDを非表示/違反報告)
彩美 - 陸さん出てるの嬉しいー！かずりく好きなので読めると嬉しいです。 (2021年4月9日 12時) (レス) id: 29e05ea114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shion | 作成日時：2021年3月1日 20時
