Story4 ページ6
ポタッと俺の頭の上の小さな雫が落ちてツーっと流れてゆく
雫はどんどん数を増やして俺の上にポツンと弾ける
雨なんかではない。口に入るとしょっぱい味が広がる
あぁ、君の綺麗な涙が雨となり次々に俺に降り注いで行く
君の涙はいつも、大切な誰かのために流すものだった
その一粒一粒、透明なダイヤモンドのような輝きを放っていた
でも今の涙の訳は違う。意味も違う
ただ泣きたくて。感情が壊れてしまいそうになるほど君は何かに我慢していたのか
リハビリをすればサッカーは出来る。なのに…Aは嫌だと言った
Aの今現在の状況は、こうだ
松葉杖を使い、なんとか歩けるがその足取りはかなり重い
サッカーボールは蹴ろうとするとまず自分が転んでしまう
出来ることが出来なくなった
神様はAの足を奪ってしまったのだ
そのショックは大きい
とりあえず家へ帰って来てソファに座ったA
俺はいつものように膝へ乗り、目を合わせようとする
次の瞬間、涙の雨が大量に降ってきた
そして今でも止む気配はない
京「ニャ(どうしてサッカーをやめるなんて言った。このバカ)」
まだ希望があるのに
すると、Aは涙を押さえ込み言った
貴「ごめんな…っ、京介…お前も好きだったもんねサッカー…やめるって」
京「ニャァ！ニャァ！！(そうだよ！まだやりたいんだよお前とのサッカー！だから・・・)」
貴「でも、いいんだよ」
京「！？」
貴「こんな体でリハビリで復帰したとしても…みんなに迷惑だろ
私なんかより、誰か違うＦＷがやった方が…いいに決まってる」
掠れた声で小さく言った
貴「それに、正直…結構プレッシャーで周りの大人たちや相手の選手たちに
女だからって試合で手加減されたりして…ボールを奪おうとすると力負けする…」
貴「きっと神様が言ってるんだよ…もうサッカーやめろーって」
君が初めて放った弱音だった
今まで聞いたことなんてなかった、Aの弱い部分
いつも太陽みたいに輝いてみんなの注目のまと
でも、その裏では…抱えきれないほどの悲しみを持っていた。
京「ニャーぁぁ！！？(本当にこのまんまでいいのかよ！？俺は納得いかない！！)」
京「(もう、お前とボールを蹴ったりできねぇのかよ！！)」
言葉にならない言葉が、ひどく俺を虚しくさせた
伝わらない気持ち、届けたいのに届かない
今だけでいい、今だけ俺を
ー人間にしてください
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さくらもち - 月奈さん» 迷惑だなんて…とんでもありません！元気100万倍ですよ！ (2015年4月14日 0時) (
レス) id: f3c330ed5b (このIDを非表示/違反報告)
月奈(プロフ) - そんな…私のコメントで、元気が出たのなら、いつでも、コメントしますよ←ﾔﾒﾀｹﾞﾃﾒｲﾜｸﾀﾞｶﾗ← (2015年4月13日 23時) (レス) id: 7dbafe67b7 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - みひろっちさん» コメントありがとうございます！頑張ります！！(￣^￣)ゞ (2015年4月13日 22時) (レス) id: f3c330ed5b (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - 月奈さん» そんなありがたい言葉をいただけるなんて…すごく嬉しいです！もうコメで泣いちゃいそうですT^T (2015年4月13日 22時) (レス) id: f3c330ed5b (このIDを非表示/違反報告)
みひろっち - がんばれ＾＾ (2015年4月13日 15時) (レス) id: 75cd199a17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2015年4月8日 20時
