【今日から俺は!!】成蘭にはあの狂犬も惚れるマブがいるってよ。

＃ LOVE 38 ％ ページ41

【 NO side 】






「なあ、東京モンが暴れているらしい。軟高のヤツがやられたとか。」



「あぁ、それならアタシも知ってるよ。なかなか強いらしいじゃない。」



「軟高の三橋さんと伊藤さんを探してるらしいよ。まあ、あの二人なら大丈夫だろうね。」






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【 A side 】






『あっちゃんおはよ！この間の開久の人たちにまた彼氏が襲われる様だったら言ってね？智司センパイに言い付けてやるから！』



明美「はよざいますAさん！この間はありがとうございました！･･･あ、これからも彼氏のことは京子さんには内緒でお願いしますよ？」






胸を張りながら『 もっちろん！ 』と言うと安心したように息を付くあっちゃん。


･･･きっと開久の人達がお金巻き上げてたって知ったから智司センパイは勿論、相良センパイもすごい怒るだろうなーって想像して肩を竦める。


ちなみに京ちゃんはいとーちゃんセンパイと一緒に登校しているらしい。あっちゃん曰く、私の事を話し合っているとか何とか。 次の番の事かな？ とか言ったらあっちゃんに苦笑いされたのは記憶に新しい。






明美「あ、そーいえば東京モンがみつ、」



『あっ！！お弁当忘れちゃった！！』






教室でお弁当をカバンに入れ忘れたことを思い出すと、つい叫んでしまった。


それを聞いた教室に居た子達が私の周りを囲って「 これどうぞ！！ 」とお弁当を差し出してくるけど『 ありがと！でも、自分で食べて！ 』と感謝しつつ宥(なだ)めてから、家に戻ろうと再度カバンを持つ。


･･･と、あっちゃんが何か言いかけていたことを思い出した。






『あ！あっちゃんさっきなんか言ってた？遮っちゃってごめんね！』



明美「あー、いや、また後でとかでも全然大丈夫ッス。ついて行きましょうか？」



『ううん、大丈夫！ありがと！』






急いで持ってこなきゃと走っていると、昇降口に京ちゃんが居た。






『おはよう京ちゃん！』



京子「おぉ、Aか！おはよう。」



『今日もいとーちゃんセンパイと一緒に来たの？』



京子「ん？違う違う。今日は昨日ガンくれたやつをシメてたんだよ。」






そう言って私よりほんと少しだけ背が高い京ちゃんが私の頭を撫でる。


さすが京ちゃん。一人でシメたんだ。


「 そう言えば何でここに居るんだ？あ、弁当忘れたのか？ 」と聞かれると、流石京ちゃんとしか言い様がなかった。

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