危険センサー反応中 ページ4
────その書類は、政府の報告書だった。
内容は、泉鏡花の両親とその異能について──彼女のご両親が死んだ日の詳細について書かれていた。つまり、死亡日の、真相についてだ。
……異能夜叉白雪は、元々彼女の母の異能だった。両親はどちらも
鏡花ちゃんが話を聞き終わり、茫然とした。震える唇が開く。
「でも……、夜叉白雪は私の異能で」
「異能を肉親に譲渡する方法があるらしいんだ。詳細は不明だけど、お母さんはその方法を黒い影を操る異能者から教わったそうだよ」
『ぶふッ』
「今の何処に噴き出す要素があったの！？」
ルーシーちゃんに布を手渡され、苦笑いしながら口許を拭った。うん、ホントすげえシリアスだったのに御免。
いや、唐突に辻村さんの話が飛び出ればそりゃ吃驚するんだって。あの人ホントやばい人だろ。一回見てみたいけどな、ちょっと私チキンなんでそれは無理なんだよな。
娘さんの方には一回会ったことあるんだけど、いや〜〜ホント面白かった。あの辻村さんの娘だとは思えないぐらい(いや慥かに似ている処はあったけど)に面白かった。
そうだよな、あの殺人探偵ともたまたま出会うことだってあるぐらいだから名前ぐらいで動揺したら駄目だよな……、精進しなければ。そう考えながら、黙ってこの会話の行く末を見つめる。
「殺される何日か前、母様はこの電話を渡して……。絶対に手放すな、って……」
鏡花ちゃんはそう云って、それからゆるゆると顔を上げて、隣の夜叉白雪を見た。……この異能は、主の命令に従うだけだ。心があるかどうかなんて、分かりやしない。けれど静かに、まるで慈愛を含むように彼女を見つめる夜叉白雪は、
──まさしく、母のように寄り添っていた。
ぽたりと彼女の目から雫が零れる。
「あの時見た光景……、夜叉は二人を殺した訳じゃなかった……？」
私は黙って席を立って、敦君はルーシーちゃんに強引に店の外へ出される。少し一人にしてやりなさいよ、との言葉に顎を引いた。
後ろを振り向けば、夜叉白雪に凭れかかるようにして目を閉じる、幼い少女の姿があった。
ふっと、笑みが零れた。
.
筋トレをした後に書くとすごい書けるんだよね。まぁ腕が凄い痙攣してるんだがな。筋トレ辛すぎて死にそう。
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白夜の世界(プロフ) - 織田作さんです。(即答) (2020年9月9日 20時) (
レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
もーりーふぁんたじー - 白夜の世界さん» またアニメ見たいです……白夜の世界さんの推しは誰ですか？私は……全員ですね！ (2020年9月9日 18時) (レス) id: 0e56321508 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - もーりーふぁんたじーさん» 一気読みすげえ！！最初と最後の文章力の差が激し過ぎますが、えっ読んでくれてありがとう御座います……最近あんまり人気がないようで悲しいです文スト……アニメ再放送でも何でもいいからやってくれって願ってます……。 (2020年9月9日 17時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
もーりーふぁんたじー - 一気読みしちゃいました！応援してます！ (2020年9月9日 17時) (レス) id: 0e56321508 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - 霧雨さん» コメントありがとう御座います〜〜！！三日毎更新と少し遅いものではありますが頑張っていきたいです……！だけどこの先どうすればいいのか絶賛悩み中です(笑)。 (2020年8月30日 17時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時：2020年5月1日 17時
