明日は実家に帰るので、一日更新できません……御免なさいm(_ _)m ページ32
死 ん だ 。
「あんな奴にあんな事云うなんて何なの莫迦なの阿呆なの」
『済みません其れ心にダイレクトアタックなので止めて貰っていいですか太宰さん』
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「……何故、その事を知っているのかは疑問だが……アキツカだな? その名、覚えておくとしよう」
『いえ、あの、暁です。誰すかアキツカ』
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__
流石に吃驚したよアレは。
「……今日はもう帰っていいよ、凪ちゃん」
『え?』
太宰さんが妙に優しげな声で云う。
「私の家に」
『だと思ったあああ!!』
嫌ですよ何でですか絶対無理です、と怒涛の勢いで喋ると太宰さんは真面目な顔をして云った。
「でも、私の家の方が安全だよ。先刻の発言で君はこれから組合に襲われるだろうし、三人は狭いだろうし」
『……う』
「それに君の荷物先刻私の部屋に移しちゃったし」
『何人の部屋勝手に侵入してくれてんですか莫迦ですか』
「さあ、私の部屋に大人しく来給え!」
『えっちょっ待って離してイヤアアアア!!』
俵みたいに担がれた私はぽいっと太宰さんの部屋に放り込まれた。……汚ッ!
『待って下さい、ホントに!と云うか未だ仕事が』
「駄ぁー目」
『あうっ』
ぴん、と額を弾かれた。痛い。
「……それに」
太宰さんがふっと真面目な顔をして私の目線に合わせた。思わず一歩退がる。
「君、凄く酷い顔してる。……きちんと一回休んだ方がいい」
『……』
真逆見抜かれていたとは。その事に私は少なからず動揺する。
「……じゃ、私は社に帰るよ」
太宰さんは身を翻して歩き出そうとした。私はその裾を思わず掴む。
「……ん?」
『あの、……ありがとう御座いました』
目を伏せ乍ら云うと、太宰さんが笑ったのが雰囲気で判った。ぽす、と頭の上に大きな手が乗る。
「礼には及ばないよ」
最近、考える事がある。私の世界だ。
家族は如何してるだろうか。彼奴は怪我が治っただろうか。友人達は楽しく学校生活を送れてるだろうか。
若しかしたら、私の存在が、無かった事になったりしてないだろうか。
怖い。一年前はこんな事なかった。記憶を失っていても、心の奥底で覚えていたとかそんなオチか? でも今はとにかく怖い。
自分が居るか、ちゃんと此処に居るか?
あぁ居るとも、ちゃんと存在してるとも。
……そんな風に云えたら。そんな風に云えたら、どんなに──。
夜が、ゆっくりと、更ける。
タイトル付け忘れてました御免なさい!!!→←後ろの福沢さん怖かった〜……!
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柳月俐蓮(プロフ) - ジイドと織田作生きてる!最高!ありがとうございます! (2023年2月17日 12時) (レス) @page21 id: ad2e4ffd8d (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 笑いすぎて死ぬかと思いました!才能がすごいですΣ(゚Д゚)私も学生(中)です。頑張ってください! (2020年5月21日 1時) (レス) id: 64807526c9 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - いつも楽しく見させていただいてます! これからも頑張ってください! (2020年5月15日 23時) (レス) id: a99910d722 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - 鏡の国のアリスさん» えっと、鏡の国のアリスさんの作品の方で、コメントさせて頂きます。これちょっと色々説明したいので……済みません。 (2019年9月24日 19時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - すいません、これ母のケータイです。私、今情緒不安定で、、、すいません、宣伝、お願いしても、いいですか?勝手なのは承知なんですけど。お友だちにもなりたいです…!本っっ当に、すいません!でも、今けっこーヤバイんです。 (2019年9月24日 19時) (レス) id: d49f1732dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作成日時:2019年6月15日 15時