ええーちょっと待ってタイトル思いつかない……そして地味にシリアス……! ページ2
「来ないで」
「ごめん」
敦君は前屈みになった。
「もう無理だ」
夜叉白雪の一撃目は避けた。そして敦君が避けた先にあったのは、夜叉の刀だ。
敦君の瞼が、諦めたように下がる。私は息を吸い込んだ。そして、
『諦めるなぁ!敦ィ!』
思いっ切り叫んだ。
ガキィンッ!と音がした。
夜叉の刀を、敦君が素手で受け止めていた。素手と云っても、虎の毛が生えた腕で。
夜叉が神速で刀を繰り出す。敦君がさっきとは明らかに違う様子でそれを避け、鏡花ちゃんの首元に虎の爪を向けた。
うっわー、引くわー。無理だわー。何であんなに速く動けんだよ。
「終わりだ。この能力を止めて爆弾の居場所を教えろ」
鏡花ちゃんは敦君を冷めた目で見た。それから云った。
「私の名は鏡花。35人殺した。一番最後に殺したのは三人家族。父親と母親と男の子。夜叉が首を掻き切った」
私は其処で、ふと気付いた。
__「夜叉が首を掻き切った」?手を下したのは夜叉?
今まで文ストを読んでて何も思わなかったけど、確かにこんな台詞だった。……という事は、鏡花ちゃんは若しかして、誰にも手を下してないのでは?
……後で確かめてみるか。
《こちら車掌室。敦、凪、まだ生きてッかい?》
「与謝野さん!」
『あー、梶井御愁傷様……』
与謝野さんは爆薬が
「君が……持ってるのか?渡して」
敦君が手を差し出すと、鏡花ちゃんはそれをあっさりと手放した。
『鏡花ちゃん、この爆弾ちょっと見せて』
私はそう云って、鏡花ちゃんの爆弾を見た。コードが何本もあり、今の私の技術じゃ解体出来ない。
だが目的の種類は判っ__
ピッ
短く鏡花ちゃんの爆弾から音がした。
《……それを押したのか、鏡花》
けたたましい音が車両に響いた。
『鏡花ちゃん着物脱いで!』
「爆弾を外せ!」
私と敦君がほぼ同時に云った。
「間に合わない」
鏡花ちゃんはそう云うと、私を突き飛ばした。私は敦君諸共倒れる。
『待って!鏡花ちゃん、此方に__!』
「私は鏡花。35人殺した」
私の伸ばした手は届かず、空を切った。
「もうこれ以上、一人だって殺したくない」
アニメヤバい……福沢さんクソ恰好いい……!→←おいおい初っ端から巻き戻ってるぜ
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柳月俐蓮(プロフ) - ジイドと織田作生きてる!最高!ありがとうございます! (2023年2月17日 12時) (レス) @page21 id: ad2e4ffd8d (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 笑いすぎて死ぬかと思いました!才能がすごいですΣ(゚Д゚)私も学生(中)です。頑張ってください! (2020年5月21日 1時) (レス) id: 64807526c9 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - いつも楽しく見させていただいてます! これからも頑張ってください! (2020年5月15日 23時) (レス) id: a99910d722 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - 鏡の国のアリスさん» えっと、鏡の国のアリスさんの作品の方で、コメントさせて頂きます。これちょっと色々説明したいので……済みません。 (2019年9月24日 19時) (レス) id: d483191461 (このIDを非表示/違反報告)
鏡の国のアリス - すいません、これ母のケータイです。私、今情緒不安定で、、、すいません、宣伝、お願いしても、いいですか?勝手なのは承知なんですけど。お友だちにもなりたいです…!本っっ当に、すいません!でも、今けっこーヤバイんです。 (2019年9月24日 19時) (レス) id: d49f1732dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作成日時:2019年6月15日 15時