第２９６話「終わりと別れ」 ページ7
ヒロトは腰をかがめて、お父さんと目線を合わせる
ヒロト「いこう、父さん…」
吉良「!こんな酷い事をした私を、A…ヒロト…お前達は許してくれるというのか…?」
貴女「うん…っ」
ヒロト「うんっ」
隣を見れば、あのヒロトでさえも、目に涙を溜めていた
その後は何とかお父さんも一緒に、雷門のイナズマキャラバンで私たちのホームグランドを去った
その脱走激は本当に間一髪だった
すぐ後ろで爆発が起き、もう助からないんじゃないかと何度も思った
しばらくキャラバンを走らせ、安全だと思われる所で車を一旦止める
中から皆でてくると、崩壊しているエイリア本部を見つめていた
円堂「終わったんだな…」
円堂はそんな光景をみて呟いた
…て、ちょっと待って……
貴女「!待って、リュウジや治にぃちゃん!晴矢に風介がいないわ!」
そうだ
ずっと忘れていたけど、あの追放部屋にまだ皆が…ｯ!!
鬼瓦「そのことならもう心配せんでええよ」
貴女「鬼瓦さん…!」
鬼瓦「さっき部下がそいつらの安否を確認し、保護したようだから」
貴女「本当ですか!?」
じゃぁ皆は生きて…!!
貴女「よかったぁ…っ」
安心し、その場で泣きじゃくる私を姉さんが慰めてくれた
鬼瓦「さぁ、行こうか」
ジェネシスの子たちは膝を抱え、下を俯いている
姉さんは黙って歩くお父さんに声をかけた
吉良「ありがとう瞳子、おまえのおかげで目が覚めた」
そう告げると警察の人と共にパトカーに向かう
ヒロト「父さん!俺、待ってるから!父さんが帰って来るまで、ずっと待ってるから…!!」
ヒロトはお父さんに向けてそう言うと
父さんは足を止め振り返って「ヒロト…」だけ呟き、パトカーの中へと入っていった
貴女「お父さん…っ!!」
だけど、私が名前を呼んだ時だった
パトカーの窓がウィーンと音を立て開くと、中から父さんが私にこういった
吉良「貴方はもう一人じゃありません、素敵な仲間を持ちましたね
昔の自分に囚われず、過去に囚われず
幸せになってください。
貴方は一人でため込み過ぎなのです、たまには周りも頼って、生きて行ってください」
それだけ言うとパトカーは走り出してしまった
貴女「お、とうさ…っ!!」
最後の【お父さん】は
貴女「うわぁあんっ」
円堂「A…」
零れ出る涙のせいで、上手く名前を呼ぶことが出来なかった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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キリンロング - うわあああああああああ(泣)面白かったです！！私も徹夜で見ました！！ (2018年9月25日 0時) (
レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - フォンさん» コメありがとうございます!!なんと徹夜で!?嬉しいです!!!ですがお体を壊さない出くださいね!? (2018年3月21日 16時) (レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
フォン - めっちゃ面白かったです！徹夜してみてましたwww！！ (2018年3月21日 4時) (レス) id: a674275b02 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - 狂ったピエロさん» えぇええ！ありがとうございますぅうう！！！すごく嬉しいです！そんなに褒めてもらったの初めてなのでとても嬉しいです (2017年10月3日 17時) (レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
狂ったピエロ - 語彙力が無いので最高としか言えませんがただひたすらに最高でした！ものすごくクオリティが高くて、丁寧に書かれているし小説書くのが上手なんですね！心理描写がとても綺麗で繊細なので読み応えもありました！ (2017年10月3日 14時) (レス) id: 77b8622472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2016年8月30日 1時
