第２９４話「事の始まり」 ページ5
気づけばジェネシスのメンバー全員が涙を流していた
そうだ、この子たちにとっても私と同じように
この人は大事なお父さん。
たった1人の、居場所を与えてくれた人…
吉良「私は人として恥ずかしい…こんなにも私の事を思ってくれる子供たちを、単なる復讐の道具に…」
そう言い膝から崩れ落ちる父さん
悲しい目で皆が父さんを見る中、鬼瓦刑事が傍までやってきた
鬼瓦「話してもらえませんか、吉良さん
何故…ジェネシス計画などというものを企てたのか、どこで道を誤ってしまったのか」
キーブが座り込む私とウルビダの腕を持ち、支えられながら私たちは立ち上がる
鬼瓦「巻き込んでしまったあの子たちのためにも…」
鬼瓦刑事の言葉に吉良はゆっくりと口を開き、事の始まりを話しはじめる
吉良「グランの言う通り、私には"ヒロト"という息子がいた
とてもサッカーの好きな子で、夢は
プロの選手になる事だった…
…だが、サッカー留学をした地で謎の死を遂げたのだ
私は真相の回答を求め、何度も警察に掛け合った
だが事件に政府要人の一人息子が関わっていたことで、結局…ヒロトは事故死として処理された
そのときの悔しさを、今でもはっきり覚えている
息子に何もしてやれなかった悔しさ、そしてあの喪失感…息子を失い
心に大きな穴が開いた私は生きる気力さえ失った…」
ぽつぽつと過去を語る吉良の傍に、瞳子はゆっくりと近づく
吉良「そんなときだった」
瞳子の目を見て話しを続ける吉良
吉良「瞳子が私に、親を亡くした子供たちが施設…お日様園を進めてくれたのは…
始めは娘の頼みで作ったお日様園だったが…子供たちの笑顔に、私の心の傷も癒えていった…
本当にお前達に感謝している
お前達だけが、私の生きがいだった
…そして５年前、隕石の落下。
それがエイリア石だった
エイリア石の分析を始めた私達は、すぐにその恐るべきエナジーに気がついた
そして、私はエイリア石の魅力に憑りつかれていった…
その素晴らしい力に、それまで心の中で押し殺していた復讐心が
再び込み上げてきたのだ」
*
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キリンロング - うわあああああああああ(泣)面白かったです！！私も徹夜で見ました！！ (2018年9月25日 0時) (
レス) id: 390c1ef0c5 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - フォンさん» コメありがとうございます!!なんと徹夜で!?嬉しいです!!!ですがお体を壊さない出くださいね!? (2018年3月21日 16時) (レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
フォン - めっちゃ面白かったです！徹夜してみてましたwww！！ (2018年3月21日 4時) (レス) id: a674275b02 (このIDを非表示/違反報告)
倉狩莉緒菜(プロフ) - 狂ったピエロさん» えぇええ！ありがとうございますぅうう！！！すごく嬉しいです！そんなに褒めてもらったの初めてなのでとても嬉しいです (2017年10月3日 17時) (レス) id: 6c269fd559 (このIDを非表示/違反報告)
狂ったピエロ - 語彙力が無いので最高としか言えませんがただひたすらに最高でした！ものすごくクオリティが高くて、丁寧に書かれているし小説書くのが上手なんですね！心理描写がとても綺麗で繊細なので読み応えもありました！ (2017年10月3日 14時) (レス) id: 77b8622472 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：倉狩莉緒菜 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/futere/
作成日時：2016年8月30日 1時
