4話 ページ5
気づいたら、また＿＿の前にいた。
でも彼はいつもとは違い、近くに私達よりも1つか2つ下に見える男の子を引き連れていた。
？「A！こいつ、この前森ん中で会ってん！ショッピ、って言うんやで！」
shp「ども、せんぱいがいつもお世話になってます。しょぴです。」
薄茶色の癖っ毛でドライな性格っぽいけど、幼くて舌ったらずなのと、それに、＿＿ににた、キラキラとしたアメジスト色の眠そうで、気だるげな瞳。それが、とても綺麗で、すぐに壊れてしまいそうで。
たしか、アメジストの石言葉は、『誠実•冷静•心の平和』だったっけ…
『綺麗…』 気づくとそう、つぶやいていた。
それに対して彼、ショッピ君は気だるげだった目を見開き、すぐにその目には薄い水の膜が張った。
だから、ますます光の反射でキラキラと輝くその瞳に、私は釘付けだった。
そのままボロボロと大粒の涙をこぼす彼に驚いている私と、それに対して大きな声で笑う＿＿。
？「な？言ったやろ？Aだったらきっと受け入れてくれるって。」
shp「…ｸﾞｽｯ はい、そっすね…ほんま、その通りや。Aさん、ありがと、ござっます。」
訳もわからず混乱しながらもショッピ君を泣き止ませようと彼の背中を優しく叩く。
『だーいじょーぶ、だいじょーぶ。だーれも君を、置いてかぬ。君のすべてを、受け入れる。』
そのあと、無事(？)泣き止んだショッピ君に話を聞くと、彼はこの瞳のせいで、虐められてきたらしい。
shp「それで、森に置いてかれて。そんな時に、ワイのことを見つけて、助けてくれたのが、せんぱいだったんです。」
『そっか、辛かったね。もう、大じょu……
視界が歪み始める。
嗚呼、まだ話している最中なのに…
ー暗転ー
ん、こ、こは…？そう、だ私、医務室で寝ちゃって、それで…
？「お目覚めかな？お嬢さん」
ゑ、どちらさま？ ？ ？ ？
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