えっと…11 ページ11
・
………
…………
……………
「「「………」」」
沈黙。
僕が弾き終わると、室内はしんと静まりかえってしまった。
ええっと……どうしよ…
カリム「す、すげぇな!!」
ケイト「それなー!!驚いたよ!!」
リリア「どうじゃ?!入部する気になったか?!」
『え、っと…』
褒められた。
う、れしい…
やっぱりピアノは楽しいなあ。
『僕、で良ければ…入部させてください』
カリム「決まりだな!じゃあ、改めてよろしく頼むぜ!A!」
ケイト「よろしくね〜、Aちゃん!」
リリア「よろしく頼むぞ。」
『はい…!』
エース、ちゃんと部活決まったよ…!
部活希望の紙に軽音楽部と記入して、A・ローズハートと書く。
あぁ、そういえば……
僕たちは案外似てるんだな……
ペンをフォルダーに入れて提出しに職員室へと向かうことにした。
・
『し、失礼します…』
職員室に着き、一礼して入る。あまり人が居らず、担任もいない。
いたのはクルーウェル先生のみ。
仕方ないな…明日まで提出だから…
『えと、あの…クルーウェル先生…これ、1年B組の担任の先生に…お願い、できますか……』
クルー「なんだ、仔犬。これは明日までの提出だろう。まだ出していなかったのか。」
『す、すみません…』
クルー「…飼い主に従順な犬は悪くない。担任が来るまで特別授業だ。」
特別授業!?何で…!?
えっと…僕、なにもしてないのに……
・
クルー「お前の性格が今教師の間で問題となっていてな。」
『え、!?』
クルー「お前の素直すぎる性格をどうしようか、と話題になっている。」
『……すみま、せん……』
クルー「だが、まぁ……ローズハート弟…お前、もともとはその性格ではないのだろう。」
『えっと…と、いうと…?』
クルー「……教師には、生徒のあらゆる情報が伝わってくる。得意科目、友好関係から趣味、家庭環境までな。」
『…家庭…環境…』
クルー「そうだ。家庭環境まで、だ。お前が家でどういう扱いをされているか、それも
『……兄さんは……悪くない…んです…』
クルー「……」
『…ちゃんと、できない…僕が悪いんです…』
クルー「……bad boyだ…自分のせいにしてばかりではローズハート兄も踏み出せないだろう。自分に素直になれ。」
そう言って、クルーウェル先生は僕の頭を撫でた。
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ディアソムニア大好き - 更新楽しみにしてます! (5月31日 21時) (レス) @page26 id: 32c154531a (このIDを非表示/違反報告)
たると(プロフ) - 凄く面白かったです!!もし良ければ更新お願いします!! (2023年1月11日 0時) (レス) @page27 id: d035d348ec (このIDを非表示/違反報告)
るぅせくん(プロフ) - そーだだおさん» あ、もちろん!!絶対スケモン書きます!! (2021年11月12日 0時) (レス) id: 56b69d7d9a (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお - スケモンみたい...Booo弟くんにしてほしい! (2021年11月12日 0時) (レス) @page26 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
るぅせくん(プロフ) - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» あ、ゴスマリも書きます。🍰貰います。いただきます。 (2021年11月11日 1時) (レス) id: 56b69d7d9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珀 x他1人 | 作成日時:2021年7月4日 13時