23話 ページ25
「皆さまー、お揃いかなー?」
上機嫌で鼻歌を歌いながら、空き教室の扉を開けるとそこには5人が円になって座っていた。Aが、顔を見せると5人は立ち上がって、声をかけてきた。
「やっほやっほー☆サラサラ先輩、昨日ぶり〜」
「明星くん、その挨拶は失礼じゃない?如月先輩、お疲れ様です」
「わざわざすまないな、如月先輩」
「あー、ハイハイ。挨拶は適当で大丈夫だよ。……あ、キミが噂のま〜くんだね??」
前髪を上げている男子に詰め寄り、いたずらっ子のような笑みを浮かべて尋ねる。目の前の彼は、目を見開いて瞬時に顔を赤くした。
「うわっ、え、ちょっ。なんすかいきなりっ!?」
「リッツ〜にま〜くんって呼ばれてるよね」
「はい、まあ呼ばれてますけど……。凜月と知り合いなんすか?」
そんな感じー、と彼から離れるとAは転校生の傍に腰を下ろした。彼女はは驚いたような表情をしていたが、気にすることも無く、Aは話を始めた。
「改めて自己紹介を始めるね。ボクは3年B組の如月A。周りからはサラって呼ばれてるよ。好きに呼んでね。所属ユニットはDropsです。訳あってソロユニットです。可愛いものが大好き!あとは……天才作詞家ですっ。じゃあ、すばるんからいこうか」
スラ〜っと基本的な情報を喋ると、隣で転校生ちゃんが何やらメモをとっていた。結構綺麗な文字で、自分が喋ったこと以外にも容姿や活動について細かく書いているようだ。
ボクの視線が気になったのか、転校生ちゃんは怯えるようにボクを見つめてくるけど、何も怖いことをする気はさらさらないんだよね。
「はーい!俺、2年A組の明星スバル!好きな物はキラキラしたもの!」
割と雑な自己紹介にも関わらず、Aは楽しそうに拍手をしていた。そして、はい次、と北斗の方に視線を向ける。
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作者名:GISELe | 作者ホームページ:後日専用ホムペを作成予定
作成日時:2018年12月20日 16時