14話 ページ16
「ユニットはあれからずっと
ソロユニットなのか?」
「”WONDER LAND”を復活できるとでも?
末期だったことくらい知ってるでしょ?
だから潰したんだよ、命懸けで」
だんだん声に憎しみが
こもってきたことに気づき、
Aは軽く咳払いをした。
「とにかく、ボクはこれからも
ソロで活動するし、いずれはあの頂点から
fineを引きずり落とすんだから!
なずなっちょ、行こう」
「う、ああ、うん」
なずなの手を引いてAは
蓮巳の横を通り過ぎた。
教室に戻ると、昼前はいなかった
日々樹渉と深海奏汰がいた。
「おおっ!零に聞いていましたが本当に復学していたのですね!可愛い迷い兎さん」
「おひさしぶりです〜」
「……その迷い兎って何なの?」
「昔からそう呼んでいましたよ?
WONDER LANDのうさぎ
”bunny”のAさん」
「その名前は、あの日精神と身体が
壊れた瞬間に廃棄したはずなんだけど。
まぁ、いいや。
わたるんの好きなように呼んでよ」
「まだ少し尖っていますね〜?
私だけもしれませんが。笑顔は大事ですよ?」
そう言いながら渉はAの頬を
ムニムニと引っ張っている。
その表情はすごく楽しそうだ。
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作者名:GISELe | 作者ホームページ:後日専用ホムペを作成予定
作成日時:2018年12月20日 16時