桜、咲いたよ。〈原石.桃〉* (ページ7)

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カメラマン「おっけー、皆いいの撮れたから今日は解散ね！」

「「ありがとうございました～」」

口をそろえてそう言うと皆はベンチに座る1人の女性の方へ駆け出していた。

1番、会いたかったのに。
誰よりも思ってたのに。

足は前に進まなかった。

何でかって？

その人―Aの腕には赤ちゃんが抱かれていたから。

ちゃんと、幸せになれてるじゃん、

「おめでとう、幸せになってね」

その言葉が伝えたいのに。

ちゃんと、目を見て伝えたいのに。。

森本「1年ぶりとかもう信じらんない！」

ジェシー「しかもいつの間に赤ちゃんなんて･･･。」

田中「めっちゃ抱っこしたい！」

『いいけど、気を付けてね？すぐ泣いちゃうの、男の人は。ね、北斗。』

田中「え、北斗知ってたの？」

松村「･･･まあ、」

『あれ、ロック画面バレた～って言ってたじゃん笑』

森本「え、じゃあ大空くんと陽葵ちゃん！？」

『そそ、こっちが大空で、こっちが陽葵。』

ジェシー「かわいいでちゅね～！！」

前に進めてないのは俺だけだ。

ちゃんと、前向かなきゃ。

現実を、受け止めなきゃ。

髙地「きょも、そんな険しい顔してないで行ったら？？」

「こーち、、」

髙地「ちゃんと、話して来なよ。」

「･･･そうだね。」

1年ぶりに見た君はすっごく大人びて見えた。

「･･･久しぶり、だね、A。」

『･･･大我、、久しぶり、』