桜、咲いたよ。〈原石.桃〉* (ページ6)

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髙地「めっちゃ綺麗じゃん！ここ！」

森本「遊具あんじゃん！」

田中「小っちゃい子もいるから流石に止めて笑」

ジェシー「しんたろうくん、ブランコのろうよ～」

森本「じぇしーくん、いいね、いっしょにのろう！」

田中「も～、撮影始まっから！！」

ジェシー「AHAHA笑」

ふわり、と俺の手のひらに落ちてきた桜の花びら。

目を上げれば1枚、また1枚とふわりふわりと舞っていて。

凄く綺麗だった。

カメラマン「撮影始めまーす！森本くんとジェシーくんペア、髙地くんと田中くんペア、京本くんと松村くんペアでお願いします。」

田中「え、きょもほく･･･！！」

松村「うるさい笑」

樹がずっと「きょもほく、きょもほく」って騒いでたから余計気まずいんですけど。。

しかも、2ペアともNGほぼゼロだし。

どういうことだよ、ほんと。笑

カメラマン「じゃ、次京本くんと松村くんペアお願いします～」

「はーい」

松村「はい、」

桜の枝を持って、カメラ目線で。

･･･そう言えば、昔デートでこんな写真取り合いっこしてたっけ、。

懐かしい･･･。

そんなことを思いながら撮影していたとき。

公園に1人の女性が入って来たのが見えた。

「･･･っ、」

松村「･･･Aじゃん、京本、巻くよ。」

「･･･ありがと、」

パシャリ、パシャリと公園に響くシャッター音は子とも達の笑い声によってかき消されていた。