[SERVAMP] 誰の手に

罰ゲーム...２　(御国) ページ6

私の目の前に広がるのは負けたカードの山と、御国さんの爽やかな笑顔。おかしい、何故こうなったのか。



問題は三回戦からだった。6と8が出た私。これ以上引くか引かないか、という正念場である。



「うーん、」
「どうする？ステイ？」
「………よし、」

今まで勝ち続けていた私。御国さんの手元には二枚のカード。ここで賭けて負けてもまだ大丈夫！と思ったのがどうやらダメだったらしい。

「ジ、J……ブタです…」

「あらら。俺は15点だったのに。」
「えぇ〜〜〜」

しまった、賭けに出すぎたか。ヒットしなければ御国さんが15、私が16で勝てていたのに。

そのあとの一戦は同じように負けてしまった。理由は簡単。私が強気にですぎた。なんてこった。あと一回負けてしまったら、せっかくのジェジェさん一日独占券が手に入らなくなってしまう。

「じゃあ最後、行くよ？」
「…はい！」

私の手元にはジョーカーと10。

「よし！」

わたしがこのまま出せば、余程のことがない限り、勝てるはず！

そんな私とは対照的に、どんどんカードを引いていく御国さん。5枚目を引ききった途端、な、なんだか余裕の笑みが深くなった気がする………えい、ままよ！

「ジョーカーに、10です！！」
「お、なるほどそう来たか…でも、」
「え？」


「ほら、僕の勝ちだ。」


そう言って開示された手札。左から、2、3、6、7に……え！？、ジョーカー！！？

「だめだよ、ジョーカーを引いただけで勝ちだと思い込むのは。」
「え〜〜〜」

まさか目の前の彼までもジョーカーを引いてるとは思わなかった。

「それじゃあ、１週間、僕の言うこと聞いてもらうね？」
「なっ！？そんな、１週間なんて聞いてません！！！」
「相手の言うことを聞く約束でしょ？僕の命令は”１週間、僕の言うことを聞く”だよ」

「ええええぇぇぇぇ〜〜〜〜！！？？？」




どうやら、波乱の一週間になりそうだ。

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