59話 ページ11
………。もう嫌だ。
そろそろ私が逃避しても誰も責めはしないと思う。
「その勝負に ティル ヴィングをかける。どうだろう」
ベテランの頭が痛くなる発言に
主様が 即座に否定した。
「嫌です。何故、そんなものを私がお受けしなければならないのですか？」
「昔から、 何かをかけての勝負は十八番さ。
政府だって、強い方に優秀な刀がいくという事には賛成してくれると思うが？」
「お断りします。 私達には何のメリットもありませんし、Aは��私の��大切な刀です。賭けなんかに使いたくありません」
主様は 私の の所を大きく強調する。
「君達へのメリット？ そうだなぁ、こちらが負けたら今回の非礼に対して 公の場で土下座をしよう。 」
彼の言葉に会場が騒めきだす。
プライドの高いベテラン審神者の土下座なんて恐れ多いのだろう。
ところがついにブチ切れた主様は私と鶴丸さんの手を握り
受付の移動装置へと向かい出した。
まさかのガン無視に ベテラン審神者の一期一振が声を上げる。
「お待ち下さい！ 主が 貴女に土下座を約束してまで頼んでおるのです」
主様は移動装置の前まで来て
顔だけくるりと振り返り
ベテラン審神者と刀剣達の方を疑問に満ちたような目で見つめた。
「１つ聞いてよろしいですか？」
主様は静かにつぶやく。
「何だね」
「‥‥先程から土下座とAを同じ天秤にかけていらっしゃいますが、
貴方の土下座にそれほどの価値が？」
ビューと、会場に ブリザードが吹き抜けた。
会場内の全員がポッカーンという顔をしている。
私も鶴丸さんも同じ顔だ。
ベテランで政府も頭が上がらないという
戦績一位の超優秀本丸の審神者の土下座の価値を若い女審神者が遠慮なく尋ねたのだ。
しかも、価値なんてあるの？と言わんばかりの言い方である。
「ぶっ、 アハハハハハハハ！！！！ 最高だな‼‼」
どうやら堪えられなかったようで大爆笑が突然聞こえてきた。
「おい！鶴丸！ 笑うんじゃない！」
「だって、主！ それほどの価値が？だぜ！？
アハハハハハヒヒヒ ゲホッ ゲホッ‥
ヒーヒー」
「こらぁ！」
笑いすぎてむせている鶴丸の髪には赤いリボン。
あ、国永だ‥。
彼は本当に空気が読めないんじゃないかと思う時がある。
死んだ魚のような目で国永を見つめ
失礼しますと、主様は移動装置のenterを押した。
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華音(プロフ) - 初めまして、刀剣乱舞大好きで一通り読ませて頂きました♪泣いたり笑ったりとても楽しかったです。ただ所々ですが誤字脱字やヒロインの名前が変換されてない個所が全体的に多かったので^^;ご報告させて頂きますね。 (2022年1月15日 14時) (
レス) @page43 id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - こだぬきさん» 本当にありがとうございます。以前のコメントもとても励みになりました。感謝の気持ちでいっぱいです。 (2019年8月15日 9時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 藍花さん» ありがとうございます。楽しんで頂けたのなら何よりです、 (2019年8月15日 8時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - anao10さん» そう言ってもらえて嬉しいです。私も鶴丸対決は書いてて楽しかったです。 新作も書きました、是非興味があれば読んでみて下さい。 (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます！その後の話はもう書いてあるので、また載せていこうと思います！ (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏子メロンパン | 作成日時：2019年6月25日 18時
