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60話 ページ12

「というわけでやらかしてしまいました」
予定より随分と早く帰還し落ち込んでいる私達に、三日月さんが訳を尋ね、全員を集めて説明することになった。

「それは‥ 主‥」

「つい口滑りました。思ったことをそのまんま言ってしまい」

「主、気に病むことはありません! 」
「そうだよ! 僕は主さんのこと誇りに思うよ!」
「乱‥」
「そうですぞ、主は悪くございません。ただ要らんことまで言ってしまっただけです」
フォローが出来ていない一期さんの言葉にさらに主様は落ち込む。

「やっぱり、 アレは良くなかったですね‥」

「 貴方の土下座にそれほどの価値が?って‥
なぁ」
「喧嘩をふっかけたようなもんだからな」
「そうですよね。 絶対、目をつけられましたよね」

今回の件は私にも責任がある為、ガックシと項垂れて謝罪する。
「主様‥ご迷惑をおかけしました」

「Aのせいじゃないわ。もう勝手にエントリーされた時点で詰んでいたのよ。
どっちらにしろ、恥はかいたの。」

主様も同じ様にうなだれた。

「とにかく、しばらく色々な視線を浴びるかしれないから。それだけは理解しておいて」

刀剣達は頷く。

そこに
「あるじさまーーー」
と、トントコトコトコと こんのすけの呑気な声が聞こえてきた。
彼に罪は無いが正直、殴りたくなるのはここだけの話だ。
近くに座っていた小夜さんが襖を開ける。

「ここにおられましたか! 皆様もお揃いで丁度いい! 政府からの緊急指令です」

「‥ 指令?いつもはメールで送られてくるのに。」
ポンっと、 主様の手に手紙がおかれて
首を傾げながら封を切った。

「なんでも、必ず審神者様に手渡し、すぐに読んでもらうように言われました」

何故だろう、すごく嫌な予感がする。

パラっと 主様はその場で手紙を開いて
目を通す。

目線が下がるにつれて 主様の手紙を握る手が震えてきたのが目に入った。

「‥ やられました」
そう呟いて 主様は悔しそうに ドンと、机を叩いた。
その紙を スッと前に出され
皆が覗き込むようにその手紙を見た。

「 刀剣の強制譲渡⁉ 」

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華音(プロフ) - 初めまして、刀剣乱舞大好きで一通り読ませて頂きました♪泣いたり笑ったりとても楽しかったです。ただ所々ですが誤字脱字やヒロインの名前が変換されてない個所が全体的に多かったので^^;ご報告させて頂きますね。 (2022年1月15日 14時) (レス) @page43 id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - こだぬきさん» 本当にありがとうございます。以前のコメントもとても励みになりました。感謝の気持ちでいっぱいです。 (2019年8月15日 9時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 藍花さん» ありがとうございます。楽しんで頂けたのなら何よりです、 (2019年8月15日 8時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - anao10さん» そう言ってもらえて嬉しいです。私も鶴丸対決は書いてて楽しかったです。 新作も書きました、是非興味があれば読んでみて下さい。 (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - 椿さん» コメントありがとうございます!その後の話はもう書いてあるので、また載せていこうと思います! (2019年8月15日 7時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年6月25日 18時

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