剣の女士の成り上がり【刀剣乱舞】

40話 ページ42

「交換するのってやっぱりあんまり良くないことですか？」

「いや、 問題は無いと思うよ」

「そう、身体的な問題はないわ。ただ、向こうの鶴丸に問題ありというか」

あんなに優しい彼に何の問題があるというのだろうか。

「とにかく話してくれてありがとう。鶴丸の態度については私からも注意するから、あまり深く考えないように」

「‥はい、分かりました」
私は一礼して 審神者部屋を出た。



襖が完全に閉まり去る音が聞こえたと同時に残された主と燭台切はため息を吐く。

「鶴さん‥」

「同位体って難しいですね。
見た目は同じでも中身はそれぞれ違いますし‥
一方は嫌って、もう一方は好き‥ やっぱり
気に食わない相手と自分が一緒にいるのは光忠も嫌ですか？」

「そりゃあ、良い気はしないだろうけど。
って、ちょっと待って、主。今、嫌いって言った？」

「え、はい。 流石にあの態度を見たら私だって仲が良くないことは分かりますよ？」

「……」

「どうかしましたか？」

燭台切は本日3回目のため息を吐くことになった。

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