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30話 ページ32

主様のいる部屋を探していると
ちょうど曲がり角の所で 袴を着た男性と鉢合わせした。

「あっ、もしかして貴女が!」
と、私の頭から脚までじろじろ舐めるようにと見られた。

「あの‥」

「あ、すみません。 僕、ここで見習いをしてて、刀剣女士の存在は聞いてたんですが見た事は無かったので‥つい」

「 いえ、構いません。 ではこれで」

「ちょっと、待ってください‼」
軽く頭を下げて通り過ぎようとしたら
腕をいきなり掴まれ引き止められる。
何の用だと振り向くが
彼は何も話さず 口をモゴモゴさせていた。

「あの、 まだ何か?」

「えっと、ま、また!会えますか?」
予想外の質問に目をパチクリする。

「まぁ、 何処かで縁があれば‥可能だと思いますが」
これから審神者となるのなら、演練や万屋などで会える可能性は無いわけではない。
そう答えると見習いはパッと顔を明るくする。


「良かった! あの僕の名前は‥」
「そこまでです、見習い。」
見習いの言葉が遮られる
そこには主様 そしてその後ろにここの審神者様が立っている。
雰囲気がどことなく怖い。

「先輩、見習いの指導くれぐれもよろしくお願い致します。」
「ああ、ウチのがすまないな。 これっ、お前もいつまで腕を掴んでいるんだ!」

審神者様の言葉に見習いは慌てて手を離す。

主様はゆっくりと歩いて見習いの前に立った。
「審神者となるのなら最低限の常識は勉強しなさい。 A にその気が無いとしても、
不本意に名乗らぬよう」

「‥‥ はい」
見習いはどこか悔しそうに俯いた。

「さぁ、A 。 帰りましょう。」

私は審神者様にお礼を告げて
この本丸を後にした。

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杏子メロンパン(プロフ) - ありがとうございます。そう言って貰えてとても嬉しいです。 (2019年6月22日 19時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
永遠の0 - やべぇ・・・・・・やべぇ←私の好みにドンピシャだぜぇ・・・・・!(*´∇`*)更新ファイト!(*≧∀≦*) (2019年6月22日 18時) (レス) id: bc7da5b929 (このIDを非表示/違反報告)
アズマ - この物語の少しシリアスな感じが好きです!これから影ながら応援させていただきます! (2019年6月22日 15時) (レス) id: 13ba803884 (このIDを非表示/違反報告)
杏子メロンパン(プロフ) - そらまるさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 590e18d332 (このIDを非表示/違反報告)
そらまる(プロフ) - 面白いです(^^)更新楽しみにしています(^^) (2019年6月22日 1時) (レス) id: 01606349cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杏子メロンパン | 作成日時:2019年6月20日 18時

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