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「まぁ、1人本気で恋した人いますけどね」
って平野
「お前、それはバカにしてんだろ」
ってきょもが笑う
そのあとはみんなで雑魚寝して、いつの間にか平野は置き手紙残して寮に帰ってた
明け方、目を覚ました俺は、水が飲みたくて1階のキッチンに降りると、そこにはきょもがいた
「お、きょも、俺も喉乾いた」
「ん」
ってコップを差し出してくるきょも
「俺、こんなに女に振り回されるの初めて」
ってきょも
「確かに、俺も初めてだわ」
「でも、悪くないよね」
「ん、悪くない」
って、きょもと2人で笑い合う
久しぶりに、今まで避けてた話を改めてしたけど、この大切な仲間の存在価値を確認できた
良い日、とってもいい日だった
仲間って、最高だわ
また部屋に戻ると、北斗がいなくて、少し探してみると、1階のバルコニーで電話をしてる北斗を見つけた
まだ4時なのに誰と電話してんだろって少し近づくと
「うん、なんか急に、そうそう、」
「A、なんかあったら、俺らに言えよ」
「6人もいるんだから」
そう言って電話を切った北斗が振り返って、目が合う
「あ、ごめん、うるさかった？」
「ううん、俺水飲みに来た」
って誤魔化す
「さっきの話してさ、なかなか眠れなくって、頭で色々と考えてさ」
「うん」
「携帯開いたら、Aから電話きてて」
「え、珍しい」
Aは滅多に自分から電話かけてこない
「話に夢中で携帯見てなくて、でないと思ったけどかけたら秒ででてさ、まじなんかあったのかって不安になったんだけどさ」
「うん」
「ほっくん面白い小説見つけた、分厚い本なんだけど面白い！これ知ってる？って。」
「は、ふざけんなよあいつ」
って思わず笑みが溢れる
「読み始めたら止まらないんだけど、どうやったら止められる？ってか、ほっくん夜更かし？それとも早起き？って、なんか心配したのがアホらしくなってさ」
「流石だわあいつ」
「でも、さっきの話思い出して、いつでも電話かけてこいよ、なんかあったら言えよ、俺たち6人にって言ったらさ」
「うん」
「まともなのほっくんだけでしょ？ってガチのトーンで言うからまじで愛が溢れた」
「溢れちゃった」
そこから俺たちは2度寝して、みんなで昼まで寝て学校に全員で遅刻した。
悪くない思い出、以上、田中樹でした
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晴 - めちゃめちゃ良かったです所々涙してました。いちごミルクにつられてます (2023年4月25日 22時) (
レス) @page42 id: 6e74d30808 (このIDを非表示/違反報告)
1004jhonly(プロフ) - 凄いです、、夜中4時まで一気読みしちゃいました、、 (2021年5月5日 2時) (レス) id: 9f81d7b8f3 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 一気に読んでしまいました｡とても面白くて涙腺崩壊しながらも読み続けてました。小説でこんなに泣いたのは始めてです。素敵な作品をありがとうございます！ (2021年1月17日 2時) (レス) id: f8b80cce37 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました。 (2020年7月31日 7時) (レス) id: 59109f0c35 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 夢中になり一気に読了しました。学生生活特有の恋のむずがゆさ、切なさ、そういったものに久しぶりに触れて昔に戻ったような気持ちになりました。そしてお話の中の京本くんに本当に恋したかのような気持ち…後遺症でプロローグ聞いたりいちごミルク飲んだりしてます。w (2020年7月31日 7時) (レス) id: 59109f0c35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず
| 作成日時：2020年5月9日 19時
