私の声、君の歌声-5-

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「で、屋上に放課後集まって、そっからは普通だよね」






「仲良いですね、みんな」

って平野







「いや、俺もさ、みんなにあんなでっかい態度で上から言ったけど、あいつがいなくなる日、俺屋上で会ってんの、あいつと」



「え、そうだったの？」




「まぁ、いなくなる予感がした。引き留めようとしたけど、あいつはいなくなった」

「だから、あの時は完全なる八つ当たり、何も言えなかった自分に対する」

「あの時はごめん」


ってきょもが謝る





「いや、俺もBBQの時、異変を感じたけど何も言えなかったから」

って慎太郎




「俺も、結局Aと気まずいまま別れちゃったし」

って北斗


「俺は深く踏み込む勇気がでなくて、なんもできなかった」

ってコーチ



「俺も、自分からもっとAに話しかけたりしたらよかった、相談とか乗ってあげたり」

ってジェシー







「いや俺も、Aが悩み始めてからはふざけた感じでしか話しかけられなくて、自分に自信なかった」

「友達なのかなぁ、俺、Aの力になれてるのかなぁって、まじで思った」









「みんながみんな、Aちゃんに対して、後ろめたさっていうか、後悔があったんですね」

「AちゃんもAちゃんで、オーディションのこと言えなくて、悩んでました」

「極秘のオーディション内容だから、まじで誰にも言えなかったんですよ、だから俺も詳しくは知りません。」

「でも、Aちゃんの携帯のホーム画面、みんなで遊びに行った川あそびのやつ」

「みんなが思ってる以上にAちゃんはみんなのこと好きですよ」

って平野









「なんか、暗くなっちゃったね、明るい話しよ！」

って慎太郎がこの空気を変える








「あ、じゃあ暴露しますね？」

って平野





「おぉ、どんとこい！」

ってジェシー









「Aちゃんのこと好きでした」

って平野









結構な爆弾投下





「え？え？」

って明らかに困惑ジェシー





「でも、気づいたんですある日！なんか、好きっていうか、ほっとけないっていうか、妹みたいな」




「あ、お前もその道通った？」


「通りました通りました！好きだけど、なんか家族みたいな、わかります？」


「わかるよ、おれらもその道通ったから！」

って慎太郎








「Aちゃんって、人を引きつける力持ってるんですよ、天性の才能」

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