私の声、君の歌声-4-

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「うん、それくらい」



「なんかさ、気まずいかなとか思ったけど、いや、最初は気まずいよ？だけどさ、すぐ前みたいに戻ってさ」

「これが俺らの友情だなって、思いました森本」



「違うよ、たろちゃんが優しいからだよ」

「んなことないよ」



「まぁとにかく、また会えて良かったってこと！」






「うん、良かった。ありがとね」

「しかもA歌うんだね」




「え？」

「Twitterみた」

「みたの？！」

「うん、コーチがTwitterで見つけてすぐグループに送ってくれた」

「え、みんななにも言わないから気づいてないって思ってた」

「いいね、あの英語のやつ」


そう言って流し始めるたろちゃん



「いや、恥ずかしい！やめて！！！！」



って慌てるわたしを笑うたろちゃん





「言わなかった理由って、コレでしょ？」

「そ、なんか情報漏らしたらダメって言われたから」

「あ、俺ら信頼されてないやつ？」

「違うって！」

「わかってる、冗談！！」






「まぁでも保存したけどね」

「いや、しないでよ」

「あ、でも生で聴けるのかこれから」

「やだよ、歌いません恥ずかしい」

「ケチ」






「でもなんか、Aが遠い人になったな〜」

「え？」

「うん、やっぱ久しぶりに会うと雰囲気大人になってるし、なんか遠く感じる」

「そんなことないよ」

「Twitterでも有名人じゃん」

「いや、わたし準だよ、2位」

「いや普通にすごいからそれでも」

「しかもTwitterやってないからわかんないし」

「あ、そっか」





「わたし全然遠い人なんかじゃないよ」

「なんなら、たろちゃん達が遠く感じるよ、」

「久しぶりに会うと、わたしの知らないところがどんどん増えていく」

「まぁそうなったのはわたしのせいだけどね」


よし、焼肉食べにいこ？ってたろちゃんにいうと






「…、そんな悲しいこと言わないでさ、俺はいつでもここにいるし」

「Aがここにいなくても、電話すればいいし」

「前みたいに毎日会えなくても、たまに会えるならそれでいい」

「だから、コレからもいつでも電話しろよ？」


なんなら会いに来いよ、俺も行くしってたろちゃん





「うん、やっぱたろちゃん最高」

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