私の声、君の歌声-4-

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「たろちゃん、びっくりした」

「うん、久しぶり〜」


ねぇエリンギ買ってきた？焼肉にエリンギは必須でしょ！


って言ってわたしの買ったエリンギを庭にいるお母さんに渡すたろちゃん




「あ、今日焼肉なんだ」

「そ、Aの帰宅パーティ」

「あ、そうなの？寒いのにごめんね」

「いいの俺お肉食べられるならなんでもいい」


そういってわたしの家のソファでくつろぐたろちゃん




6時からやるらしいから、それまで部屋でゆっくりすることに



適当に部屋着に着替え終わった瞬間に


「コンコン失礼しま〜す」

「だから、たろちゃんそれノックの意味ない」


着替えてたらどうするのって言うと

「着替えてたらどうしようとは思った」

ってヘラヘラ笑う







「はい、Aちゃ〜ん、気分はどうですか〜？焼肉ですよ〜晩ご飯」

って言いながら動画とってるたろちゃん



「焼肉嬉しいで〜す。」

「お、感情がこもってませんよ？」

「ねぇもううるさい！いまテレビ見てんの！」





そういうとシュンとなる

わたしが床でベットに寄っかかりながら座ってると、ベッドの上に座ってわたしの髪の毛アレンジしてくる





結構引っ張られるけどこれ以上言ったら拗ねるから我慢した








テレビのCMの間に、インスタ見ると

@morimoritaro

「はい、Aちゃ〜ん、気分はどうですか〜？焼肉ですよ〜晩ご飯」

「焼肉嬉しいで〜す。」

「お、感情がこもってませんよ？」

「ねぇもううるさい！いまテレビ見てんの！」

#A怒った
#まぁでもいっか
#俺よりテレビ
#ぴえん


ってストーリー






「この前も焼肉だったよね」

「え？」

「ほら、この前もAの家で焼肉した」

「あ、したね」

「…まぁ次の日にA居なくなっちゃったけどね」

「…、うん」

「まぁ、怒ったってか、悲しかったってか、寂しかったって感じ？」

「…、うん」



「なにしてんのかなぁとか、このアイスAに教えてあげよ、あ、Aいないや、とか」

「うん、1番は寂しかったかも」

「だから、この前帰ってきたときに北斗たちに会ったでしょ？」



「うん、会っちゃった」



「そのときに、グループLINEで」

「A今家にいる、これLINEと電話番号ね」

「って樹が送ってきたの、まじで秒で追加したよね」



「…、たろちゃんいっぱい電話くれたね」


「最初なんか勇気でなくて、初めてかけたのそれから2週間後くらい？」

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