40 ページ41
何この状況
放置？
戸惑いを隠せない
松村はコーヒー飲みながら本を読んでるし
え？
戸惑いながらも、わたしは次の日の宿題をやろうとワークを広げる
いいよね、隣の席の大学生らしき人も課題やってるし
「…。」
松「…。」
周りの音は店内の落ち着いたクラシックと
本を捲る音とシャーペンの音が時々聞こえるくらい
さっき散々文句言ってアレなんですけど
この空間わたし好き
いい、めっちゃ居心地いい！
課題だけじゃなくて英語のノートもまとめちゃおうかな
もう捗る捗る
テスト期間絶対くる！！
「…ふぅ」
ひと段落して、思わず出たあくび
手で隠しながら視線を上げると
「…なに」
松村が本を閉じて、頬杖をつきながらわたしをみていた
松「…、どこが好きなんだろうって考えてた」
「え？」
松「これといって浮かばなかった」
「…、」
…、え、なにそれ
松「全部好きなんだなって。お前のこと」
「…」
松「言っとくけど顔赤いからね？」
「いや、お店が暑いだけ、」
松「至って適温ですが。そろそろ出るよ」
伝票を持ってレジに向かう松村を慌てて追いかける
シャーペンとノートをガサツにバッグに入れながら後を追うと
それをみて松村は、ちょっと引いてた
松「シャーペン、ペンケースにしまえよ…」
「だって、松村が早いから…」
・
・
・
松「帰る」
「あ、うん」
わたしこっちだからって言おうとしたのに
あ、そういえばご近所さんでした
松「…行くよ」
「え、ちょっと」
松「あ、絡めたい系？」
俺は大歓迎だけどって、自然と手を繋いできた松村
いや、絡める絡めないの問題じゃない
いや絡めるな絡めるな、恋人繋ぎやめ
「ねぇ、ね、本当に、」
誰かに見られたら面倒臭いって強めに伝えたのに
松「見られるのが嫌なんだ」
繋ぐこと自体は抵抗ないのなって
・
・
・
松「君はね、俺のこと好きだよ」
「…、なんか変だよ、松村」
なんか、雰囲気がもう
甘すぎる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5117人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トイプードル(プロフ) - 7：24発、後ろから二つ目のパスワードを教えてもらってもよろしいでしょうか？ (2022年11月27日 23時) (
レス) id: 2dd5a887dd (このIDを非表示/違反報告)
えあ(プロフ) - 初めまして！素敵な作品をありがとうございます！次の作品のパスワードを教えて頂くことは可能でしょうか？？ (2021年10月23日 18時) (レス) id: 147465c798 (このIDを非表示/違反報告)
Hiとびっこ(プロフ) - 初めまして！この作品前から読んでいて、何度も最初から読み直して続きを楽しみにしていました！続きの作品のパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ (2021年10月23日 17時) (レス) id: 0fc5480cfd (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 初めまして！この作品すごくキュンキュンします！次の作品のパスワード教えてもらうこと可能ですか？ (2021年10月23日 15時) (レス) @page50 id: 1d2112e74a (このIDを非表示/違反報告)
yuyuyuyupi(プロフ) - 初めまして！いつも沢山の素敵な作品をありがとうございます。この作品も一覧にあるときからとても気になっていてこうして読めて幸せです。差し支えなければですが次作のパスワードを教えてもらうことは可能でしょうか？ (2021年10月23日 14時) (レス) id: 93e39805ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず
| 作成日時：2020年7月13日 23時
