２歳差の恋だけど壁はとても高いのです。【Kento.N】

よんじゅうなな ページ47

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あれから中島くんと連絡先を交換をして、卒業するまでのルールを３つ決めた。




学校では関わりすぎないようにすること。


学校外でのデートは一人暮らしのわたしの家以外ではしないこと。


気持ちがバレてしまっている佐藤くんと北山先生以外には絶対に付き合っていることを言わないこと。




「もしも付き合ってることがバレて中島くんの将来に傷がついたら嫌だから。」って言ったら、『俺もバレてAさんがクビになったりしたら嫌だから。』って理解してくれた。




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そんな日々が１年半続き、今日は健人くんの卒業式。


土曜日だからわたしは仕事が休み。


健人くんに『卒業式が終わったらすぐそっち行くから待ってて！』と言われた。友だちと約束はないの？って聞いたら別の日にしてもらったって。




わたしのことを最優先に考えてくれてるのがわかって恥ずかしいけどうれしかった。




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料理を作り終えてゆっくりしているとインターホンが鳴った。


モニターで確認すると卒業証書の筒を片手にとびっきりの笑顔を見せる健人くんがいて、急いで玄関に向かう。




「健人くん、卒業おめでとう！」


『ありがとう。終わってすぐ来ちゃった。』




わたしたちは１年半のあいだに呼び方が変わったり、敬語がとれたりした。


記念日は健人くんが毎回必ず祝ってくれたし、喧嘩をしたこともあったけど、お互いが納得するまで話し合って和解して。


本当に最高の彼氏だと思う。

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