6 ページ25
｢さ、佐久間？何か悩んでる...？｣
桃｢！う、ううん！違うの！｣
｢じゃあ、なんで元気ないの？佐久間らしくないよ。俺、いつもの明るい佐久間が好きなのに...。｣
桃｢え？！えっと...///｣
さりげなく告白したけど、鈍感な佐久間は多分気づいてないだろうな。
気づかれても気まずいだけだけど...。
すると佐久間が...。
桃｢阿部ちゃん！｣
｢は、はい！｣
桃｢こ、これ...受け取って！｣
と緑色の綺麗な箱が差し出された。
これってもしかして...。
｢バレンタインチョコ...？｣
桃｢う、うん...///阿部ちゃんに...いつもお世話になってるお礼がしたくて...///｣
何それ...可愛すぎる...！
お礼なんて、俺がしたいくらいなのに...！
こんなに毎日楽しいのは、佐久間がいてくれているお陰。
今まででは考えられないくらい毎日が楽しい。
みんなの架け橋になってくれてる佐久間がいてくれたから今の俺がいるって言っても過言ではない。
でも、せっかく用意してくれたんだし...///
｢嬉しいよ...。ありがとう！佐久間！｣
桃｢！よ、よかったぁ...！断られたらどうしようかと...！｣
｢断る訳ないじゃん(笑)大切に食べるよ。｣
桃｢ありがとう！じゃあもう帰るね。用事も済んだし！｣
｢あ、うん！佐久間、送るよ？｣
桃｢大丈夫！自転車だし、まだ少し明るいから！じゃあね！また明日！｣
｢また明日！｣
...佐久間、何を入れてくれたのかな？
緑色のリボンを解き、箱の中身を見た。
そこに入っていたのは...。
｢ルビーチョコレートのトリュフ...！｣
少し形が歪だけど、俺が言ったルビーチョコレートのお菓子が入っていた。
嬉しい...俺の希望した物を作ってくれるなんて...！
一口食べれば、少し甘酸っぱい味が口の中に広がった。
今の俺と佐久間の関係なのかな...。
なんてね。
Fin
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 310人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名のない納棺師 | 作成日時：2021年2月13日 21時
