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飛黄緑「...まぁ、そういうことだからさ。まずお前にはこの国から出てってもらう。」
青父「っ！なぜです！！」
飛黄緑「は？お前の耳は飾りもんか？...散々ショウタくんとリョウタくんを傷つけて、対して仕事もしていないのに金を使って女と遊んで奥さんのことを出来損ない呼び。...そんなやつ、この国にはいらない。」
また、コウタ様の顔が恐ろしくなった。
同じく、リョウタは変わらず怖い顔のまま。
...俺のためにそんなにやってくれるなんて...。
虎白「ちなみに、我が国にも迎え入れる気はありません。大切な友好国の妃様を傷つけたのですから。」
原石桃「同じく。あ、あとあんたは知らないと思うけど、リリオ王国は今世界で1番勢いに乗っている国だ。その国に喧嘩を売ったんだから、その周辺国にも暮らしていけないと思って。」
そうか...ノエル様とタイガ様は、この為にも来てくれたんだ...！
追放した先のことなんて、何も考えていなかった。
ただ、俺の前から消えてほしかっただけ。
跳黄緑「無一文の男が、果たして暮らしていけるのか？...今まで散々遊んできた分、苦労することも思い出せ。」
青父「...くそっ！なぁショウタ！今までのことは謝る！だから許してくれ！！」
「...今更、何を謝るんだよ。」
青父「っ...！」
「お母様のこと？俺を閉じ込めたこと？勉強を強要して、ちゃんとしなかったら殴ること？...俺とリョウタを、引き離したこと？」
青父「それは...。」
...まだ自分がやったことをあまり自覚していない。
そんなやつのことを、一生許すわけがない。
...だけど
「...お前も、絶望を知ればいい。そして...自分のやったことを自覚して、改心しろ。お前のやったことは許さないけれど、これがせめてもの情。」
赤「ショウタ...。」
こんな父親だけど、俺の唯一血の繋がった親だ。
これからは親だとも思わない。
けれど、これで少しでも直ってほしいな。
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作者名：名のない納棺師 | 作成日時：2021年5月24日 19時
